第6話 台風の夜

のんたんの住む街に大きな台風が襲いました。のんたんの家は崖のそばに建っていて、家族で小学校の体育館に避難しました。外では風が激しく吹き、雨が激しく降り、体育館も停電してしまいました。


のんたんは暗闇におびえましたが、お母さんが懐中電灯を灯してくれたので、安心しました。すると、家族はおじいちゃんの源三郎がいないことに気づきました。源三郎はどこにいるのでしょうか?


すると、突然、大きな音が聞こえてきました。みんな驚いて外を見ると、なんと戦車が現れたのです!避難している人たちは驚きましたが、戦車のハッチが開いて、源三郎が現れました。


源三郎はなんと、自ら手作りした戦車でやってきたのです!みんなは源三郎の驚くべき製作技術に感心しました。戦車からは電力が供給され、体育館にはまた明かりが灯り、冷房も復活しました。


源三郎は戦車の周りに天幕を張り、炊き出しを始めました。源三郎が作る豚汁は絶品で、避難している人たちは幸せな気持ちに包まれました。


しかし、戦車がガス欠になってしまいました。体育館は再び暗くなり、冷房も止まってしまいました。戦車は燃費が悪かったのです。みんなは困り果てましたが、源三郎のおいしい豚汁を食べて笑顔になり、幸せな夜を過ごしました。


朝になると、台風は去り、晴れやかな空が広がりました。1人の警察官が自転車でやってきて、源三郎が手作りした巨大な戦車を見上げながら、困惑した表情を浮かべていました。源三郎の素晴らしい手作り技術と、みんなの笑顔が、街に幸せと希望をもたらしました。


そして、のんたんと家族は源三郎の冒険譚をいつまでも語り継いでいきました。


おしまい🔆✨

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