第七夜(上) 出張先で夜更かし深夜飯
「来たっ!北海道っ!千歳市!寒っ!」
私クロス・ペナ・スタンタスこと、竹内花子は、今日から北海道出張です。
「今日から3日!(商談は2日間)仕事だけど北海道全力で楽しむぞー!」
と、私は新千歳空港でおっー!と
「うわぁ〜やっぱり人がいっぱい!さすが北海道の中心となる空港ね〜!」
と、私はお店やレストランがあるエリアをバッーと見渡す。
(味噌ラーメン……味噌ラーメン……あった!このお店ね!てか凄っ!ほんとんど満席じゃないの?!これ!)
店内は人で溢れており、一見すると人1人も座れなさそうである。
(どこか空いてるところ……あっ!カウンターが1席だけ!)
と、私はカウンターの席を見つけすぐさま座った。
(食欲がそそられる匂いが漂ってるわ〜楽しみ〜!)
私はワクワクと体を揺らし、味噌ラーメンを待つ。
「はーい、味噌ラーメンでーす。」
「おおぉ!キター!」
(これよこれ!コーンの上にバター!写真で見た通りの味噌ラーメン!はぁ〜!醤油や塩とは違うしっかりした味噌の香り!匂いだけでおなかいっぱいになりそ〜!)
そして私は「いただきまーす!」と、箸を持ち、まずは1口。麺を啜り上げる。
(むほほほ!うんめ〜!味が濃いっ!この麺のちぢれ具合、スープをしっかり絡めて味を喉と舌に味噌の刺激を与えてくれるわ〜!)
私は舌を唸らせ味噌ラーメンの麺を頬張る。
(このチャーシューも、にくにくしいチャーシューで炭と豚の旨味が噛んだ瞬間溢れてくる〜!煮卵もいい感じに浸かってて最高〜!そしてスープにバターを半分混ぜて〜、麺にコーンを絡ませて食べる!!くはぁぁぁ!北海道……!やって来た……!)
と、私は恍惚の表情を浮かべる。そのまま私はペロッと完食した。
「ご馳走様〜!さて、目的は果たせたし、札幌に向かいますか〜」
私はスマホで時間を確認してタクシー乗り場へと向かった。
「タクシー乗り場は……あっちね。」
と、私はタクシー乗り場に行き、空車のタクシーに向かってスッと手を挙げた。
「おっ。珍しいお客さんだね〜。荷物後ろに乗っけるよ。」
とタクシーから中年の男性が出てきて私の荷物をトランクに乗せてくれた。
「あっ。ありがとうございます!」
「はいよ。今日はどちらまで?」
「札幌のこのホテルまでお願いします。」
私はスマホに表示された住所を運転手さんに見せ、タクシーに乗り込んだ。
──────────────────
「お客さん。今日はお仕事で?」
と運転手さんが運転しながら私に質問してきた。
「はい、そうなんですよ〜。」
「あぁ、やっぱりそうなんですね〜。旅行で悪魔族の方が来られるのは珍しいなと思ってね。」
運転手さんはそう言うとハハッと笑った。
「あれ?そうなんですか?」
そう私が不思議そうな顔で質問する。
「そうですよ〜。お客さんも悪魔なら分かると思うけど、雪が降って翼に当たると飛んでる最中でも縮んで動かなくなっちゃうんでしょ?だからこんな寒い時期は悪魔族のお客さんは東北や北海道では少ないから珍しいなと思っちゃってね。」
「あー……」
そういえばそうだったわ……。最近飛んでないプラス雪の中をあんまり飛んだことがないから忘れてたわ。
「雨は飛べるのになんで雪はダメんなんでしょうね〜。」
と、運転手さんが不思議そうに言った。
「な、なんでなんでしょうね〜……ハハ〜。」
なんだかちょっと気まずいわね……
「おっ。ここだね。到着したよ」
と、運転手さんは私が提示した住所のホテルに到着してくれた。
「あっ。ありがとうございます!」
私は運んでくれた運転手さんに感謝してタクシーを降りた。
──────────────────
「うわ〜!疲れた〜!」
と、私は大きなため息を付きベッドにドシンと横たわった。
(時間は22時。明日は早いしとっとと寝たいところだけど、私にはやりたいことがある!)
と私はベッドから体を起こし、ホテルの隣にあるコンビニへと向かった。
「あったあった〜!北海道限定のカップ焼きそば!これが食べたかったのよ〜!」
と、私は北海道限定のカップ焼きそばを手に取りはにかんだ。
(色んな味があるけど今日は初めて食べるし、普通のやつにしましょ!あとは小瓶のゴマ油と七味を買ってと!ビールも忘れずにね!)
カップ焼きそば以外の様々な小物を購入し、ルンルンとホテルの自室に戻った。
「よしっと!早速お湯入れちゃいますか〜!」
と、私はトポトポと鼻歌を歌いながらカップの中にお湯を注ぐ。
三分後
「へぇ、このお湯使ってスープ作れるのね〜。じゃあコップ用意して、その中にスープの素を投入!そしてお湯を注ぐ!おおぉ!なんか革新的ね〜!そして、お湯を出し終わった焼きそばの中にソースとふりかけをかけて混ぜれば……完成!」
その焼きそばは見た目こそ普通のカップ焼きそばだが、北海道限定。と言われれば何故か特別感があるような気がしてくる。
「じゃあまずはスタンダードにいただきましょう!」
そう言うと私は麺を箸ですくい上げ口の中に一気に放り込む。
(おおおぉ!濃っ!ソースがすっっっごく効いてる焼きそばだわこれ!他のカップ焼きそばと比べて断然味が濃い!夜中のすきっ腹をしっかりと満たしてくれる味!美味い!美味すぎる!どんどんどんどん箸が進むわ〜!)
ズルズルと気持ちよくすする音が部屋の中に響き渡る。そして私はその美味しさに笑みをこぼしている。
(さてと!ここで登場、先程買ったゴマ油と七味!自分がかけたい量を十分にかけて〜……う〜ん!ゴマとソースの匂いが絡み合って更に食欲そそられるわ〜!)
私はカップに顔を近づけて匂いを味わった。
(しっかり混ぜ合わせて〜……いただきまーす!あーーん。おほほほ!ゴマ油の匂いが口の中で弾けるぅぅぅ!それに七味のちょうどいい辛味が合わさって更に焼きそばの旨味が引き出されてるわ〜!そして食べたらすかさずビールを流し込むッッッ!くはぁぁぁ!ヒンナ、ヒンナ〜!)
と、思わずアイヌ語で感謝を伝えた。
(あっ、そういえばスープもあったわね。う〜ん!乾麺の出汁がよく取れてるわね〜!美味しい匂いだわ〜!それじゃあ1口……はぁぁぁぁ……あったまる〜。超普通のコンソメスープ。だけどそこがいい。この温かさが寒さで震える私を包んでくれる。ふぅ……いいわ〜。)
と、スープの温かさに黄昏てしまった。その後私はガツガツと食べ進め、全て食べ終わった。
「はぁ〜。満足満足!」
(結構小さめなのにボリューミーだったわ〜。今度は違う味も試してみたいわね。さっ!明日は大事な仕事だし!気合い入れて睡眠摂ってくわよ!)
と、私は服を脱ぎ捨てベッドの中に潜り込んだ。
┈┈┈┈おまけ┈┈┈┈
「花子先輩はやっぱり淫魔なんですか?」
「いや、まぁ……大概に違うとは言え……ないかもしれなくもないかも?」
と、私は樹奈子ちゃんの質問に少し冷や汗を流し答えていた。
「じゃあ花子先輩は性を司る悪魔なんですね!」
「ちょ、ちょ、ちょ!声デカイわよ!樹奈子ちゃん!しかも性は司ってないわよ!!」
樹奈子ちゃんが大きな声でしかも目をキラキラさせてありもしない事を言ってきたので焦って制止した。
「じゃあ何を司ってるんですか!もったいぶらないで言ってくださいよ!」
と、樹奈子ちゃんがプンスコと怒って私に言ってきたので
「……よ」
「え?」
「酔いよ!酔いを司る悪魔よ!」
そう言った瞬間樹奈子ちゃんは一瞬ボーっとしたがぷッと吹き出し、
「じゃあ花子先輩ってwいつも酔っ払ってるんですか?w」
と、笑いを抑えながら言われてしまった。その言い方にフルフルと私は少し怒り
「あー!もう!こうやって笑われるから言いたくなかったのよ!」
と、涙目で言うと樹奈子ちゃんは「すみません、すみませんw」とまた笑いを抑えながら言ってきた。
「でも、宴会とかめっちゃ使えそうですね!w」
「どうやってこんなん使うのよ!!」
と、クスクスと笑う後輩に少しキレながら言った。
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