高校1年生だった神野剛は、吉祥寺に来襲した妖魔との戦いに巻き込まれ殺された筈だったが、気付けば約1年半前の世界に巻き戻り転生していた。
何度も何度も転生を繰り返す剛は、妖魔に立ち向かう少女──星野希美を救いたいと願うようになり、強い彼女を助けられる程に自身も強くなろうと心に誓った。
妖魔を倒す力である『個性』を手に入れ、訓練を繰り返した彼は、少女を救う事ができるのか──?
この物語で私が注目したいのは、激しい戦闘描写と平穏な日常シーンとの間にあるギャップです。
まず第一話を読んで驚いたのは、流行りのweb小説のような効果音だけを並べた文面ではなく、ゴリゴリに文字を並べて描写した戦闘描写であるにも関わらず、戦いの躍動感やスピード感が一切損なわれる事なく、臨場感を持って光景が目の前に迫ってくる所です。
主人公が戦いの中に身を投じていく物語なので、訓練や戦闘シーンは作品を通して描かれ続けるのですが、「作者は魔術師か?」と思える程、文字数を全く苦に感じずにするすると言葉が頭に入り、鮮明に情景が浮かんできます。
また、主人公には徐々に仲間が増え、繰り広げる学生らしい日常会話は青春の眩しさがふんだんに散りばめられており、和気あいあいと過ごす主人公達に思わず微笑んでしまいます。
この戦闘描写と日常描写が、それぞれきっちり異なる雰囲気で描かれている事で、戦いの苛烈さや厳しさ、崩れる可能性を孕んだ日常の眩しさが相互に浮き彫りになり、余計に物語の面白さに磨きをかけています。
私が密かに戦闘描写の師と仰いでいる筆者の物語へ、ぜひ一緒にダイブしましょう!!
3章まで読み切ったのでレビューさせていただきます
(全部読み切ったらネタバレ有りレビューに書き換えるかも)
まずバトル描写が最高です。手に汗握る戦闘が何度も何度も描かれます。
キャラクターごとの戦闘スタイルや「特技」の設定なども凝っており非常にのめり込んで読むことが出来ます。
もう一つこの物語の大事な要素として「転生」があるのですが(所謂ループもの)、本当に少しずつ少しずつ前進してく感じがあり、話数や文字数の長さを見ても最後にはどうなるんだ……と期待せずにはいられません。
そして個人的には凄く「紙で読みたい小説」でもあります。
分厚くても、立ち上がりが遅くとも、何巻出ても、読み切りたい。ページを捲りたい。
そんな風に思いながらページをスワイプしています。