断片集

なんにもないよ

どろまみれのふくをきて

じめんにおちたおかしをたべてる

あたまはよくないし

ひとづきあいはへたくそだし

きたないものでもなんでもいいから

このからだのすみずみまでつめこんで

いきわたらせておかなくちゃ

じぶんがいきているということも

ひとにひつようとされているということも

わかりたいんだ

どうしようもないよ

うしろゆびさされてることに

いっしょうけんめいきづかないふり

ただそれだけが

むりょくなわたしにできること

きれいなものだけみていきていけたらいいのに

ひにくもさげすみもほしくないし

せかいのざんこくさもしりたくない

そんなものがなくたって

わたしのからだはみたされるはずなのに

あぁどうして