第3話 この前の禁止改訂から今後のスタンダードをの未来を軽くみる

こんばんは〜。華や式人です。

私がまっったく更新をサボってるのにいまだにPVが多くついているこのエッセイ。一体何があったのか…!

そう、禁止改訂!(違います、FF×MTGのコラボパック販売です)

禁止改訂ではスタンダードで合計7枚のカードが禁止される類を見ない大送別となりました。さらにいうと2枚を抜いてすべてアンコモン、つまり手にしやすくデッキの核となりやすいカードばかりでした。

んじゃあ、禁止改訂とはなんぞやから、なんで禁止されたのか?今後のスタンダードはどうなるまで、勝手に読み解きます。勝手に、なんで信憑性は、100倍希釈くらいです!


①禁止改訂とは?


禁止改訂とは、カードゲームにおけるお祭りでありお葬式であり祝祭!…と、個人的に解釈してます。ですが基本的には告別式ですね。

具体的に説明しますと、まず大前提としてカードゲームはかなり早いスパンでさまざまな新弾が投入されます。これほMTGに限らず、遊戯王からポケモンカードゲーム、あるいはデュエル・マスターズからワンピースカードゲーム、ドラゴンボールカードなどなどアニメミックスのTCGまで、すべての会社が早く、かつ魅力的な新弾をだすことを目指してます。

この理由、しっかりとは知らないのですが、想像するにそのカードゲームの環境が煮詰まることを防ぐ目的だけでなく、新規のシステムの導入による新なアーキタイプの誕生を模索したり、あるいはコラボ商品ならばそのパックを呼び水として新規を獲得したりなどなど、意義はいろいろあります。

MTGとて例外でなく、「コラボ商品として新規の呼び水」にあたるFFとのコラボは大成功と言って差し支えないかと。久しぶりに紙の方も活況と聞きますし、行方賢さんのプロツアー優勝なども、SNSぇ多少流れてくるぐらいには認知度が高まったかと。

…ですが、そんなペースで新弾生み出して大丈夫か?

「大丈夫じゃない、問題だ」

そう、どれだけ運営が必死かつ血眼で調整したとしても!運営よりもずっと数が多くずる賢い(褒め言葉)プレイヤーはいとも簡単に、「強いカード」を「見るのも嫌なカード」に昇華させます。そういったカードの使用を禁止すること、これが禁止改定の基礎的な本質です。

例えばですが、つい最近の禁止改訂で禁止になったカードで最も忌み嫌われたカードといえば、「コーリ鋼の短刀」でしょう

コーリ鋼の短刀は [1]赤 で唱えられるカードでアーティファクト・装備品。クリーチャーに装備すると効果を発揮したり、攻撃時やダメージ精算時に効果を出したりと種類はさまざまです。

なら、コーリ鋼の短刀は?

なんと!1ターンに2回呪文を唱えるだけで!コーリ鋼の短刀は自前でクリーチャー・トークンを呼び出し!1人でに装備されて!そしてその装備されたクリーチャーに「速攻・トランプル・1/1のプラス修正」を与えます!

速攻とは、読んで字の如く戦場に出たターンから攻撃が可能なシステム。トランプルはすこし説明が難しいですが、簡単に言えばブロックを突破して相手にダメージを与えられるシステムです。1/1修正含めこれらの効果は装備したクリーチャーすべてに適応されます。

さらにさらに呼び出されたクリーチャー・トークンは「果敢」と呼ばれる、クリーチャー以外の呪文を唱えるたびに1/1修正が自動でされるシステムを持ち……。えー、もういいですか?サブイボ立ってきた笑。

つまり、この装備品は「戦場に横並びできて」、「クリーチャーに1人でに装備されて」、「そのクリーチャーに有効な能力を与える」。禁止になっておかしくないカードです。

ですがなんと、このカードが生まれたのはつい最近!「タルキール龍嵐録」と呼ばれる今年発売のカードパックから生み出されたカードでした。ここからも、たとえローテーションがあり、毎年のように使えなくなるカードが存在するスタンダードですら新弾と過去パックの調整が難しいかよくわかるでしょう。

(なおMTG開発のウィザーズはこの手のばかカードをよく刷りよく禁止に放り込むので…まぁ、難しいね!)


②今回禁止のカードはなぜ禁止になったの?


ではでは、改めて今回禁止になったカードの名前をあげましょう。

①コーリ鋼の短刀

②巨怪の怒り

③心火の英雄

④豆の木をのぼれ

⑤アブエロの覚醒

⑥望み亡き悪夢

⑦この町は狭すぎる


テキストの都合上、各カードの効果はぜひお調べしていただくとして!(読者に放り投げスタイル)

これらのカードの全てに共通するのは「破格の支払いコスト」です。

⑤の「アブエロの覚醒」を除き、すべてが2マナ以下の呪文です。一応⑦の「この町は狭すぎる」は5マナなのですが、こいつは分け合って2マナ換算です。

今回の禁止改訂でウィザーズはこう締め括っています。「低マナで強力なカードを作ることに対する教訓を得た」と。つまり、これらのカードは費用対効果があまりに良すぎるカードばかりでした。

MTGのみならず、カードゲームには無数の楽しみ方があります。大きなコストで最強のカードを唱えるもよし、無限に続くターンやドローで勝つもよし。楽しみ方が人それぞれであり、全てのデッキに有効なデッキは作れないからこそ、カードゲームに人は熱中します。

ですがもし、費用対効果が高く低いコストで唱えられる呪文がいっぱいあったら?

…禁止改定前のMTGがその環境に陥ってました。大会で使われるカードは軒並み「アグロ」と呼ばれる部類のシンプルかつ「速い」デッキ。あるいは一部で使われた「コントロール」と呼ばれる相手のデッキコンセプトをさまざまな手段で遅延させるデッキ。

ええとも、健全な環境ならば両者とも大手を振って存在していいデッキのコンセプトですとも。ですが…強すぎたなら?我々は聖人じゃないですからね、そのデッキコンセプトすら嫌いになります。そしてそれは、プレイヤー個人の否定にもつながりかねず、楽しんで遊べる環境とは言えませんね。

①にも通じますが、禁止改訂はこういった憎しみを運営が被ることにより、プレイヤー間のヘイトの連鎖を打ち切る副効能もあるのかもしれませんね。

ともあれ、①〜⑦のカードはスタンダードでは使えません。


③今後のスタンダードはどうなる?


さてさて、最後です。今後のスタンダードの予報ですが…。アリーナの視点から言えば「コントロールの復権」が大きなテーマであり、紙の環境で言うならば「新たなる環境デッキの模索」がすでに煮詰まりつつあります。

アリーナでのコントロールの復権は、肌感覚ですさまじく、みんな白の全体除去を握って遊んでます。私はコントロールというコンセプトが苦手なんで今「は」辛いですが、コントロールが流行ると次は再びアグロ、速攻デッキが隆盛します。そしたら、比較的中間のデッキタイプであるミッドレンジが流行るのがセオリーです。つまり、環境が回り始める端緒を再び、禁止改訂が作り出しました。

…とはいえ、私は個人的には危険な兆候も感じてます。それは「ミッドレンジの衰退」から抜け出せるカードが多くないのです。

スタンダードは7/24日で次のローテーションとなります。多数の有力なカードが落ちる中…アグロを構築していたカードはほぼ落ちず、ミッドレンジを支えた黒のカードや除去が多数使えなくなります。白絡みのコントロールはほぼ無傷…これでは健全とは言えません。

おそらくですが、次の新パック「久遠の終端」が機能しなかった場合…次の禁止改訂はより激しく、より速い時期に行われるかもしれませんね。

ちなみに、chatGPTがうまくまとめてくれたんで、早見表も添付しておきます〜


■予想される環境の流れ(アリーナ視点)


①全体除去を多く積んだ白コントロールが増える

②それに勝てる「速攻アグロ」が再び台頭

③アグロに強い「ミッドレンジ」が復権

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