君と映画を観た日々を、魂に焼き付けて、何度だって再演して
- ★★★ Excellent!!!
凄まじく情動を揺さぶられました。
私もさっきまでモナリ座の三番シアターにいたんですけど。
エンドロールが終わっても、しばらく席を立てなかったんです。
本作、すごく見どころの多いお話でした。
この映画館の地縛霊「くじらちゃん」と、主人公・圭一くんのエモくて甘ずっぱい日々とか。
イマイチ掴みどころのない霊媒師・円さんの飄々としたカッコ良さとか。
円さんの実家の闇深さとか。
男子二人の絶妙な関係性なんかもね、ちょっと思わず椅子から立ち上がりそうになりましたよね。周りの迷惑になるから耐えましたけどね。
くじらちゃんは何者なのか、ということが本作最大の謎なのですけど。
驚くような展開が何度もありました。そのたび、ぎゅうっと胸が苦しくなりました。
ホラーなので少し怖いシーンもあるんですが、残された思念ゆえなのだと思うと、ちゃんと腑に落ちます。
冒頭からずっと薄っすら物悲しさを感じていました。愛しいような、切ないような物悲しさです。
ラストを見届けた後も、それがずっとずっと胸に残って消えません。
ねえ、このお話、また上映しますか? モナリ座は再演専門の映画館だって聞きました。
くじらちゃんに、また会いたいなって。
いつかのその日まで、繰り返し思い出しますね。圭一くんのように。
本当に素敵な作品だったので、私の友達にもおすすめしときますね。