　僕と絵美は情報収集の為にスマホを開き、ニュースサイトを閲覧する。

　「やっぱり停電してる所もあるみたいだ」

　「この天気だもんね……」

　すると部屋が真っ暗になった、停電したみたいだ。

　「ふわっ！？」

　「停電！？　懐中電灯っと」

　僕は懐中電灯の電源を入れ、テーブルの真ん中にライトを上にして置いた。

　「こうすると全体が明るくなる」

　「すご！」

　停電してから数分経つ、まだ復旧していない。

　「よし、そろそろ勉強するか、懐中電灯の光があえば全然できるな」

　「暇だしやろうかな」

　「待って、やっぱり音が凄すぎて集中できない……」

　「じゃあ辞めるか、辞めるのはいいけどなにするの？」

　「ゲームとか？」

　「あー、俺ゲーム持ってない」

　「じゃあ私のスマホに入ってるゲームやろう！」

　「ゲームなんていつぶりだろう、ちょっと楽しみ！」

　絵美はゲームアプリを開き僕に見せる。

　「このゲームとかどう？」

　画面には青色のスポーツカーと黄色のスポーツカーが猛スピードで走っていた。

　「レースゲームか！　面白そう」

　絵美ってレースゲームやってたんだ、ちょっと意外。

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