蔵の中への応援コメント
ワー、コワーイ。そっとしておいてあげましょうよ。
きっと、遊ばれなくなったお人形なんですよ。赤い眼の。
「お願い、そっとしておいて」ということなのでは?
1000文字もない小編でしたが、お酒飲んでるせいもありますが、とても考えさせられる作品でした。
二ノ前さん。味わい深い作品を書かれますね。
また来ます。
作者からの返信
小田島匠様、ご感想をありがとうございます。返信が遅れてすみません。
そう仰ってくださると嬉しいです。身近には蔵はなかったのですが、どうにも仄暗い印象が纏わりついて、このお話を書き出しました。
中にいたのが何であれ、閉ざされた蔵戸を開け放たれることは耐えられなかったのでしょう。
蔵の中への応援コメント
日常の「蔵の掃除」という静かな導入から、
幼い頃の想像がそのまま現実に。
ヒヤリとし、その声の主からの懇願というのに惹かれました。
蔵が居心地良かったのでしょうね。
大きな蔵の中がとてもリアルで、埃っぽいその場所に
立っているような気持ちになりました。
素敵な情景を堪能させていただき、ありがとうございました。
作者からの返信
柊野有様、ご感想とレビューに感謝致します。
確かに蔵の中という空間は彼ないし彼女にとって自分だけの領土だったのだと思います。開け放たれた瞬間、境界線が曖昧になってしまうので。
描写を評価してくださりありがとうございます。蔵という隔離された場所を頭に思い描きながら文章にしてみました。
こちらこそ拙作に目を通してくださり感謝しかありません。
蔵の中への応援コメント
想像が現実に! というよりは、
幼い頃に何処かで目撃してしまって、
それが想像として膨らんだ結果か?
なんにせよ、この後末妹がどうするのか
ちょっと気になりますねー。
良い雰囲気の出ている作品でした。
作者からの返信
多くのコメントを寄せてもらって大変嬉しいです。
鶏が先か卵が先か、というのは意識していたと思います。想像した通りの何かが出てくる、白昼夢に似た雰囲気を目指しました。
この後どうなるかは、ありきたりですが読者様のご想像にお任せしております。
ただ蔵の中にいる何かにとっては、これ以上戸が開かれるべきではないのでしょう。
蔵の中への応援コメント
はじめまして。
空想したとおりの姿で現れたそれは、彼女の恐怖が生んだ幻なのか、それとも……?
悲しそうに「開けるな」と言うそれが、どんな気持ちでいるのか、様々なことを想像させられるお話です。
どことなく先住民と開拓者のようでもあるなぁ、とも思いました。
作者からの返信
猫小路葵様、初めまして。
ご感想を下さりありがとうございます。返信が遅れて申し訳ありません。
確かに蔵の中にいた存在にとって、その閉鎖された空間は自分だけの領土なのかもしれません。開けられた瞬間、境界線が壊れてしまう。
外からの侵入者を歓迎していなかったことは間違いないですね。
蔵の中への応援コメント
なんとも物々しい蔵ですね。
こんなところには絶対に入りたくはありません。
赤目の正体はなんであれホラーの中に悲哀を感じるラストでした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。返信が遅れてしまって申し訳ないです。
古い蔵の中には、さまざまな感情が内包されていると思います。それが何であれ、日の下に晒されるべきではない。だから、開けてはならないのでしょう。
蔵の中への応援コメント
これはまさに意表を突かれました。
読み終えたあとの淡い切なさが印象的でした。
作者からの返信
ご感想ありがとうございます。お返事が遅れて申し訳ありません。
蔵は色んな物をしまい込む場所で、さまざまな感情が内包されていると感じます。その中にいたのが何であれ、恐ろしいだけの存在にしたくありませんでした。
編集済
蔵の中への応援コメント
コメント失礼します。
ちょっと思いつかない結末の演出に虚を突かれました。
凄いと思います。
〝怖い絵本〟のような。
独特の読後感覚がありました。
〝なぜか泣きそうな目つきをして〟
この文から始まり、終わるまでの文が、すべてを浚って構図が回転したような感覚がありました。
取り籠められのではなく引き籠っていたのではないか。
そう思われ刮目しました。
良い物語を、拝読いたしました。
ありがとうごさいました。
作者からの返信
ご感想と素敵なレビューまでして頂きありがとうございます。お返事が遅れてしまい大変申し訳ありません。
最後の表現はほとんど意識せずに描写したものです。元々感覚で筆を進めるので自分でも説明しづらいのですが、『異形』であっても『怪物』にはしたくなかったのだと思います。
蔵の中への応援コメント
この短編「蔵の中」、読んでいて本当にゾクッとしました。
怖いのに、美しい。まるで子どもの頃に感じた、理由のない“得体の知れないもの”への恐怖が、そのまま形を持って目の前に現れたような感覚。
蔵の描写ひとつとっても、ただ古い建物ってだけじゃなくて、そこに染みついた時間や気配まで感じさせる繊細さがあって圧倒され、私も蔵の中にいる様な気持ちになり、ゾクゾクしました。
そして何よりも心に残ったのが、蔵の中の「それ」が見せた、あの“泣きそうな目”。「開けるな」って言葉が、恐怖じゃなくて、哀しみに満ちていたのが本当に切なくて。
ただのお化けじゃない、忘れられて閉じ込められていた“何か”が、ずっとそこにいたんだなって。怖いのに、同時に胸がきゅっと締めつけられる。こんな読後感、なかなか味わえないです。
作者からの返信
ご感想ありがとうございます。お返事が遅れて申し訳ありません。
最後の描写は意識したものではなく、自然とこうなりました。多分、恐ろしいだけの怪物にはしたくなかったんだと思います。
蔵の中への応援コメント
@ninomaehajime 様
はじまして。
天音空と申します。
応援、フォロー、レビューを頂きまして、ありがとうございます!
とても嬉しいです!
宜しければ、時々は小説を読みにいらして下さい。
@ninomaehajimeの小説は、怖さと哀しさが交錯する結末に心を揺さぶられました。恐怖の対象だった「何か」が、まさかの「懇願者」として現れる展開にゾクリとしつつも、同情すら覚えます。描写も緻密で、蔵の空気まで感じられました。
今後のご活躍を応援しております。 天音空
作者からの返信
初めまして、お返事が遅れて申し訳ありません。
こちらこそ作品を応援して頂き大変感謝します。天音空様の最新作でも語られるように、ホラーは恐ろしいだけでなく、哀しみを伴うものだと思います。何が怖い物語なのか、を追及しながらも別の感情も喚起できるように精進したいです。
また天音空様の作品を拝読するために是非ともお邪魔させて頂きます。
蔵の中への応援コメント
作品を拝読いたしました。特に描写に感銘を受け、先生の深い洞察と観察力に大変感心いたしました。まるでその場に立っているかのような臨場感あふれる描写で、読んでいるこちらも多くのことを学ばせていただいております。
これからも素晴らしい作品を読めることを楽しみにしております。執筆活動、陰ながら応援しております!どうぞご無理なさらず、頑張ってください。
作者からの返信
大変丁寧なご感想を頂き恐縮です。
頭の中に浮かぶお話を何とか形にして、その出来栄えに一喜一憂している日々ですが、読んで下さる方の胸に響いたのなら感無量です。
遅読ながら志乃原様の著作も拝読しております。これほど短期間に多くの作品を投稿できるのは羨ましい限りです。
現代の人間の心の機微には疎いので、こちらこそ勉強させて頂きます。お互いに頑張ってまいりましょう。
蔵の中への応援コメント
かなりホラーなシチュエーションなのに、「なぜか泣きそうな目つきをして」、「その一言は懇願に聞こえた」という文が入ることでかなり読み味が変わってきますね……ただ怖いだけではない、物悲しさも感じさせてくれる不思議なお話でした。
いったいどんな背景があるのかわからないけれど、この「わからない」感覚こそが恐怖と想像を増幅させてくれるんでしょうね。
素敵なお話をありがとうございます。
作者からの返信
ご感想ありがとうございます。
このお話は筆の向くままに一気に書き上げたため、真相はずっと仄暗いままです。ただ最後の相反する描写は自然と付け加えたのを覚えています。頭の中に浮かんだ目がそうだったので。
こちらこそ読んで下さり大変感謝致します。
蔵の中への応援コメント
やだ、なんだか悲しい物語になりましたね。
お話に入り込みながら、起承転結ってこういうことか、と納得しております。
面白く読みやすいお話でした。
作者からの返信
ご感想ありがとうございます。
自分の場合は結末ありきで書き進めることが多いです。起承転結ができているかどうかは主観では判断し辛いですが、始まりから終わりに至るまでに不自然な話の流れはなるべく避けています。
読者様から見て上手く書けていたならとても嬉しいです。
蔵の中への応援コメント
@ninomaehajimeさま
こんにちは。
「爛々とした目が蔵の扉の隙間からのぞいている」という正統派恐怖に「なぜか泣きそうな目つきで」という句が入るだけで、一気に不可解でしっとりとしたニュアンスが加わるのですね! おもしろいです。
作者からの返信
佐藤宇佳子様、初めまして。ご感想ありがとうございます。
頭に思い浮かんだものを一息に書くことが多いため、そう描写した理由は自分でもはっきりとはしません。ただ、恐ろしいだけの怪物にしたくなかったのだと思います。
蔵の中への応援コメント
コメント失礼致します。
最後の場面で登場する蔵の中に潜む怪異。正体は何者か。
「開けるな」と懇願しているこの怪異は主人公のイメージしている怪異と似ていますよね。
泣きそうな目で懇願している姿がいろいろ想像できそうです。
何者なんでしょうか?
正体が分からないからこそ不気味さが増します。
作者からの返信
拙作に感想を頂き感謝します。
蔵の中という、普段は見ることのない場所を想像していたら書き上がっていたお話です。
中にいたものの正体は、読んで下さった方々の想像にお任せしたいと思います。古い蔵の中身は軽々に明かされるべきではないので……。
蔵の中への応援コメント
小さい頃、祖父の家にあった蔵を思い出しました。
そういえば、怖かったなぁ、と。
あまりに怖かったので中には入りませんでした。
作者からの返信
拙作を読んで頂きありがとうございます。
普段立ち入らない場所は想像が膨らむものですね。
蔵の中への応援コメント
これは、怖かった。
正直言って、鳥肌が…今!
作者からの返信
いつも感想とレビューを頂き大変感謝しております。
何が怖い話なのかよくわからず暗中模索していますが、少しでも心を動かせたなら嬉しく思います。
この場で申し上げるのもおかしな話ですが、【櫻岾奇談】の完結おめでとうございます。
小野塚様の専門知識の深さに感服しながら読み進めさせて頂いています。
本来ならこちらもレビューなどを書きたいのですが、他人様の作品を適切に評価できるほど器用ではなく不甲斐ない次第です。
蔵の中への応援コメント
不気味ですね。
昔は出来損ないや障害のある子供をそうして蔵や隠し部屋に閉じ込めていた家があったと聞きます。
友達の家も祖母の家の真ん中にどこからも入れない四畳半ほどの不思議な空間があるという話を聞きました。
これもそういう話なのでしょうか…?でも中にいる人が自分で「開けるな」と懇願するのはいささか変ですね。醜く変わり果てた姿を見られたくなかったのでしょうか…。
もしそうなら哀れですね。
作者からの返信
河内 梁様。ご感想をありがとうございます。
昔は座敷牢を始めとした家人を隔離する場所があったらしいですね。用途さえわからない部屋の存在を知ってしまったら、とても不気味に感じるでしょう。
何にせよ外の光を拒む存在なので、仄暗い世界に生きる者なのは間違いと思います。