第19話 異常な幸運
まえがき注意:一つ没になったという設定なので物語内の時空では18話です。これ以降1話ずつズレます。奥さんはしば漬けをこっそり食べていただけかもしれませんので没。没ったら没。
じゃあなんでタイトル揃えないんだという話ですけど、総話数÷2=怪談数という状態を壊したくないんです……。どうかわかってください……。
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私の子供の時の話です。といっても、私個人はよく覚えていなくて、半分ほどは他の人から聞いたものです。
私の小さい頃、異常な幸運があることが度々あったそうです。
小学校の高学年くらいの時に、熱を出して学校を休んだことがあります。平日でしたが、祖父母が診療所に連れて行ってくれました。
『異常な幸運』というものの一つが、その道中です。
その診療所は普通に行けば、車で30分ほどかかる場所にあるのですが、一度だけ、ごく短い間の赤信号にひっかかったきり、ずっと通る信号すべてが青を示していたそうです。その結果、普段よりもかなり早く診療所に着きました。
そしてもう一つ、中学生の時に行った旅行でのことです。
住んでいる地域からひどく離れているわけではないところでした。そして、ちょうど旅行の日に大雨が降りました。水没する家もあったそうです。
けれど、その旅行の移動中、屋根の無いところに出る時には、雨が止むか、あるいは気にしなくても問題ないほどの小雨でした。それ以外の時は絶え間なくバケツをひっくり返したような雨だったというのに。
母曰く、この幸運体質は遺伝だそうです。の割には、新車で三回も事故を起こしていたりしますが。三回目は廃車になりました。代車の期間の方が長かった。
それを言うと、「怪我はしてないからそういうことなんじゃない?」と言っていました。どういうことだろう。
ちなみに、母はスプーン曲げができます。
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