第1章 毒虫の少年
第1話 ウツロとアクタ
「人間って、何だろう?」
ウツロがそう
二人の少年がそこで、言葉を
ひとりは名をウツロ、もうひとりはアクタといった。
「何をもって、人間といえるんだろうか?」
ウツロの
この少年は
もっとも彼にいわせれば、それは趣味ではなく「人間になるため」らしいのだが。
「何が人間を、人間たらしめるんだろうか?」
ウツロとアクタは
二人が
親から捨てられたという
特にウツロはその現実に
こんなことが人間にできるはずがない。
そうだ、俺は人間じゃないんだ。
そう、
それゆえ、
それは考えているというよりも、すきあらば
「人間が自身を
「ウツロ」
「その
「ウツロっ」
「それをたゆまず
「ウツロっ!」
たかがネギとはいえ、
だがウツロもアクタも、いたって
杉の
こんな彼らのほほえましい「
「アクタ、いまいいところなんだ。
ほおっつらをかすかに
「『
「うまい
「ほめてねえだろ?」
「うん」
アクタはさりげなく
ウツロの
「お前がこの世でいちばん好きな単語を
低く
一八五センチという
「アクタ……」
「なんだ?」
「そこまで、俺のことを、わかってくれていたなんて……」
「やめろ、
「
「
「何それ?
「お前は……」
アクタの
ウツロの
だから
だが
それほどのトラウマを彼はかかえているのである。
ウツロは
「人間とは何だろう、アクタ……俺はずっと、それを考えているんだ……何をもって人間といえるのか……何が人間を、人間たらしめるのか……」
「
「そうかな? もし、俺がこの
こんな
彼は自分が
アクタも同じ
いったい彼に何の
あるいは幸せに生きることだって、できたはずなのに。
それがどれほどの
ウツロの顔が
アクタは見ていられなかった。
どうしてこんなに
お前は何も
彼は「しかたねえな」と、ひとつの決意を
ウツロは顔を
フッと、
むぎゅー
顔を上げた彼の
ゴムのように
「
アクタがひょいと手を
「俺で遊ばないでよ」
いぶかるウツロに、アクタはあいかわらずの
彼は
「なあウツロ、俺らは生きてるだろ? だから人間なんだ。それでいいじゃねえか。あんま
ひとつ
しかし
アクタは考えに考え、
ウツロは
アクタはハラハラするあまり
「生きているだけでいい、か。うーむ……」
「
「人間は、
ウツロは
それをくみ取ったアクタは、やっと
「いらんことを考えすぎるのはお前の
「それ、言っててつらくないか?」
「どうせ俺は、パッパラパー
「なんだ、それ」
ウツロの顔が
この
だが、俺がやらずにいったい
そう自分に言いきかせた。
アクタは体の力が
(『第2話 その男、
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