第24話 あの頃の自分へ・・・
8月が過ぎて 夏が過ぎて
肌寒い北風がふいて
身を震わせて でも薄い服しかなくて
ただ ただ 寒さに耐え続ける日々だ
誰も見ていないのに 誰も何も言ってないのに
多くの人が自分を怪訝に思っているようで
無関心が欲しくて でも無関心はとても寒くて
やっぱり 僕は寒さに凍えている
「さあ、そんな思いでも焚火にくべて。
冷えた体を温めればいいの」
あのときやったことは正しかったのか
あのとき語ったことは間違っていたのか
きっとそうなら、そうなら・・・
耐えられないと思っても
そう思えているあなたはきっと頑張っていて
半年後には新しい景色を見ているのでしょう。
「つらかったよね、くるしかったよね」
そう言って、昔の自分を抱きしめてあげればいいの
あなたが一人だと思っているから
あなたがただ苦痛に苦しんでいるから
逃げるとは、苦しんでいる自分から目を背けること
苦しみから逃げてしまうから、また苦しくなるんだよ
だから じっと耐えて、耐え抜いて
そんなあなたを抱きしめて
共に涙を流して、また歩き出せばいいんだよ
そのときあなたは これまでよりも少しだけ
心が強くなって歩き出せるんだよ
そんなあなただからこそ ほかの人の心にも寄り添って
大切に 大切に抱きしめてあげられるんだよ
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