ストーリーが面白い
- ★ Good!
あなたの小説の第1章と第2章を読みました。私の意見では、この作品には大きな可能性があります。興味深いプロット、良い雰囲気。作家として批判は好きではありませんが、残念ながら、私たちが書くテキストの強みと弱みを理解するためには批評が必要です。私の指摘を気にしないでいただければ幸いです。
弱みのために損なわれているテキストの強み:
1. 興味深い導入: 「ライトノベルファンが謎めいた同級生から原稿を受け取る」という状況そのものが魅力的です。
2. 雰囲気の可能性: 図書館の静けさや放課後の教室の空虚感は、描写が過剰でなければ非常に雰囲気のあるものになったでしょう。
3. アスミ周辺の謎: 彼女の奇妙さ、噂、そして押し付けがましい行動は謎を生み出しています。
4. メタ的な要素: 渡良瀬都子の本のプロット(「秘密を伴う再会」)とユウハとアスミの状況との類似性は良い手法です。
結論:
空間、行動、外見に関する過剰な描写をすべて削減する。
同じ情報の繰り返しを排除する。 冗長な文章を簡素化・短縮する。
特にアスミとの対話シーンでは、ペースを速め、プロットやキャラクターにとって重要な会話や行動の本質に焦点を当てる。
強み(雰囲気、謎、比喩)を際立たせ強化する。
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具体的な過剰さと繰り返しの例:
1. 過剰な空間・行動描写:
図書館への道のり: 廊下、特別棟、2階、少し開いたドア、エアコンなどの不必要な詳細は意味を加えず、語りを遅らせるだけです。
図書館の空虚さの繰り返し: 「委員会不在、司書不在、気配なし、ユウハ以外の学生不在」は、1、2回の言及で十分でした。
ライトノベル棚の過剰な詳細化: サイズ、棚の数、比率、配列システム。プロットにとって重要なのは、ユウハが好きな作家の本を見つけたことだけです。
渡良瀬都子の本の内容の詳細な要約: プロット、キャラ名、プロローグ。「秘密を伴う再会」というテーマを類似性のために示すだけなら、簡単な言及で十分でした。
2. 同じ情報の繰り返し:
図書館の空虚さ: 少しずつ表現を変えて何度も繰り返されています。
図書館の場所: 「廊下を渡って、特別棟の2階」が複数回示されています。
ユウハの行動: 例:本を取る→眺める→プロローグを読む→*次に*時計を見る→*次に*忘れ物を思い出す→*次に*本を閉じる→*次に*ため息をつく→*次に*戻す。これらの行動の多くは、意味を損なわずに統合または省略可能です。
アスミの外見と知名度: 彼女の美しさ、孤立、噂が少しずつ追加情報と共に複数回言及されています。
3. 冗長な文章と不自然な表現:
例: 「図書館はその廊下を進んだ先の特別棟の2階にあった。」
例:「ため息と共にユウハは第1章の始めで開いていた文庫本を閉じ、棚に戻すと図書館を出た。」
4. アスミとの教室シーンにおける「行動の渦」:
アスミとのやり取りは、微細な行動で過剰に詰め込まれています(ユウハがドアを開ける→彼女を見る→手がだらりとする→それでも入る→近づく→話す→彼女が見る→そらす→再び話す→彼女が答える→立ち上がる→*自分の*机へ行く→原稿を取る→戻る→差し出す→ユウハが取らない→彼女が彼の胸に押し当てる→彼が反射的に取る→彼女が彼の本を渡す→鞄を取る→ドアへ向かう→振り返る→話す→去る)。これはもっとダイナミックに、緊張感を持って描くことができたはずです。