サムライ (エッセイ)

あらいぐまさん

第1話 サムライ

 子供のころ、お爺ちゃんと、よく時代劇を見て楽しんだものだ。

 お決まりのパターンなんだけど、楽しく見ていた。

 子供心に「いつか、僕も、サムライになりたい」と思うようになった。

 義 勇 仁 礼

 「正しい義(突き詰めた義)は、どんなに捻じ曲げて見せても、捻じ曲がるはずがない……」とか、「簡単に、捻じ曲がるのは、それを唱え続ける(勇)がないからだと言う……」

 でも、こんな事をすれば、窮屈だ……。だからと言って、怒りに任せて、無理に、周りを動かせば「蛮勇」となって、自滅する。


 さて、人にはそれぞれ、異なった義がある。

 何故なら、今の時代、自由に自分の義を持てるからだ。

 それだけ、衝突しやすい。

 その為に、行き過ぎた正義への希求を抑えるために(仁)優しさ、相手に温かい関心を、持って「自分が変わる」「相手に譲る」「相手に提案する」事が大切なのだと言う……。


 そして、「もし、自分の心に克(かつ)のなら、礼に帰る」と言う、意味は、ある事象について、心の働きで、克服出来るのなら、次に、社会の秩序に従いなさい、秩序と異なることをすれは、社会から叱られますよと言う事か……。

 この礼である秩序を解きほぐすと、それは、皆の事を思う心と取れないだろうか……。

 皆の事を思う心が、形になったのが、礼ではないのではないか……。そう、礼の極限は、愛なのである。


 越後のサムライは、刀を携え愛に従う……。


 そこで、一番難しいのは、自分の義と相手の義が、ぶつかった時、自分の義が理にかなっていないと、分かった時である。直ぐに正しい義に服して,自分の不足を詫び、反省して、その原因を突き止め、負の連鎖を断ち切り、次に、それを転換させて、生かす事を考える。

 

 ミスしたからと言って、間違ったからと言って、自分の価値が落ちるわけではないのです……。

 失敗なくして成長なし……。

 私は、失敗しながら、学び、サムライを目指して、一歩、一歩、この道しかないとおもって、この人生を、歩んできた。

 そして、これからも……。

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サムライ (エッセイ) あらいぐまさん @yokocyan-26

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