読んでよかった

「セックス」って、突っ込むだけじゃないよなァ!
私はゴリゴリのBLオタクですが、こんな本物の純愛が書けるBLオタクがどれだけいるだろう、と思いました。今レビューを書きながらリアルに泣いています。号泣です。
性欲を汚いものとも綺麗なものとも書かず、ただ「そこにある」繋がりとして描く筆力にはつくづく脱帽です。いやらしい情景も、2人にとってはきっとかけがいのない思い出なんだろうと思うと、本当に涙が止まりません。
恋愛に性別は関係ない、というのは、詭弁だと思います。だって、この2人も、男同士じゃなかったら、惹かれ合っていなかったかもしれないから。
一体どれだけの人が、愛する人へこれだけ献身的になれるだろう。一生懸命に愛し合うことができるだろう。
「セックスしようぜ」と言ったヒロも、それに応じた拓也も、すごいです。
だけどそこにある愛は、誰にも「性別」なんて理由では、いや、何者にも犯せない、大切なものだったんだろうと強く感じました。
2人の最後のセックス、確かに見届けました。正直、この話は読んだら絶対泣くと思って、ずっと読めていませんでした。でも勇気を出して読んでみて、よかったです。実際ボロ泣きですが……。
しばらく引きずる気がします。