「魔法のことなら知らないことはない」という異名持ちの凄腕魔女ルイ。国で十三人しかいない特級魔法師に最年少で選ばれ、〈ゼロの魔女〉の異名を授かり、新しい魔法もジャンジャン作っていて、確かにこれは天才!!! ……でも、その能力を、庶民の生活を快適にするために使ってしまうのが、ルイの可愛いところ。
箱入りで世間知らずな家出少女ルイが、あっちこっちで問題を起こしそうになるのを助けてくれるのは、街で出会った情報屋のリスト。魔法のことになるとタガが外れてしまうルイを捕まえて、面倒を見てくれるお兄ちゃんというかもはやお母さん!? 二人の軽妙なやりとりもすごくほっこり!
やがて魔法を売り始めたルイの噂が広まって、事件に巻き込まれていくけれど……?
こんな魔法あったらいいな~を形にしてくれるルイの献身が読んでいて気持ちよく、時折見せる本来の強さにしびれる!
ほっこりあたたかいお話や魔法が好きな方に、ぜひ読んでもらいたいです。