第7話 朝から爆笑、テレビと父の謎宣言
朝のテレビ
「さあ本日ご紹介するのは、“泣かない双子赤ちゃん”として話題沸騰中の…スマイルおむつCM!」
画面に映ったのは、俺とツカサ、そして——
「うわ……ママ、飛鳥さん、可愛すぎるやろ……!」
俺は内心デレデレ。転生者だろうが元引きこもりだろうが、母のアイドルスマイルにやられた感覚は防げなかった。
画面内で母・飛鳥は語る。
「うちの子たち、ほんっとに泣かないんです〜。カメラを向けるとむしろキメ顔になっちゃって♡」
その横で、ツカサは小さな手でテレビを指差しながら、満足げに鼻を鳴らす。
「ふぅん(当然でしょ? わたしたちプロだもん)」みたいな顔してんの、なんなんだよ。
そして問題発言は、突然背後から聞こえてきた。
「俺……娘と結婚するんだ……」
「……は?」
振り向けば、父・仁が両手でコーヒーを持ったまま、遠い目でテレビを見つめていた。
「宣言する時期、早すぎだろ!?」
思わず俺の脳内が総ツッコミモードに突入。
ツカサはツカサで「ばぶ?」みたいな顔してるけど、たぶん言葉の意味は完全に理解している。
だってそのあと、露骨に父に対して“軽蔑した目”を向けてたから。
俺の家族、全員ちょっとおかしい。いや、だいぶおかしい。
でも——きっとこの“語られる家庭”が、俺たちのステージなんだろうなと思った。
「テレビデビューかあ……」
俺はまた哺乳瓶を握りながら、心のなかでそっと決意した。
> (次は泣かないだけじゃない。“語る存在”としての俺を、見せてやる)
---
もし次に進めるなら、「番組側が追っかけ取材に来る回」とか「ツカサが親バカ枠からの脱出を図って演技に挑む展開」とかも面白そうです📺✨
語りの方向性に合わせて、どんな切り口でも深堀りできますよ。続きをどんな雰囲気にしたいですか?🌧️
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