第121話 どうしようもない心の揺らぎ
それはたぶん不安なんだろうと思う
未来へと一歩踏み出すあなたたちに
頑張れ、と願う気持ちは誰より強い
それは誰が何と言おうと確実に
それなのになぜか信じ切れない自分がいる
期待するな、ワクワクするな、調子に乗るな
心の何処かでそう思っているんだ
「また裏切られるんだよ」と。
裏切っているのはあなたたちではない
ただ勝手に期待しては落ち込んで
そんなことを繰り返していた私こそが
あなたたちを裏切っているんだ
でも心は正直で、短絡的で、
どうしたってうまくいく絵を描いてしまう
今より少し先を見られるようになったこと
無事に未来へと踏み出すことができること
きっとそんな現実に少し浮かれてしまったんだ
だから、また前に戻ってしまうのが怖い
この揺らぐ気持ちはたぶん不安というもの
無条件に信じることも
大丈夫だと言い切ることもできない
どうしようもない中途半端な心の揺らぎ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます