第68話 夏も終わるから
晴れ間に響くカミナリ
心臓がきゅっとなって
突然の嵐の予感
見上げる分厚い雲
やがて落ちてくる粒が
痛いくらいになって
貼り付いた髪の毛なんて
笑えるくらいびしょ濡れ
もう夏も終わるから
このまま濡れてみよう
たぶん最後の夕立
そろそろ秋を連れてくる
もう夏も終わるから
この雨を受け止めよう
たぶん明日の朝には
やわらかな朝焼け
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