第16話 眠りを求める


静かな夜に溶けるみたいに

まぶたを閉じて光を遮り

意識を緩め息をつく

聞こえるのは少しの家電の音

それすらも子守唄にして

穏やかな流れに身を任せたいの

たとえ闇が恐ろしくても

今日が明日になるその狭間に

とっぷりこの体ごと沈めて

終わった時を刻みつけるように

ただ、眠りを求める。


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