8 魔精石
こちら『魔精石』でございます。
とてもファンタジーで柔らかそうな寒天のような石でございます。
琥珀糖をイメージしながら描いていたので、なぜか寒天になってしまったとの嘆きがどこからか聞こえてまいりました。
寒天石のわりには、ユーザーから諭吉さんを容赦なく搾り取る魔石でございます。
ご利用は計画的に、でございます。
絵の上手い下手には触れず、優しく見守ってほしい、とのことでございます。
――――
あまり魔法が便利すぎると、ゲームバランスよりもストーリーが崩壊してしまうので、魔法は存在しない、と、公式設定集だったか、雑誌の特集記事で読んだ。
ただ、あまりにも中世の設定を忠実に再現すると、乙女ゲームとしては泥臭くなるので、魔精石と魔動符なるものが『キミツバ』には存在する。
魔法はないのに、魔力はある。
なんとも奇妙な世界設定だ。
魔精石は、一見すると、大粒のダイヤモンドなのだが、それそのものを動力源として使用したり、加工して回路を書き込んだものを道具に組み込んだりして、便利小道具――魔導具――として使用していたりしていた。
魔精石は課金アイテムで、これを購入して、『巻き戻しの砂時計』などゲームを円滑にすすめるための便利アイテムと交換することができる。
忙しいけど金があって、ゲームをさくさく進めたいという社会人には必須のアイテムだ。
――――(『お転婆令嬢は破滅フラグを破壊してバグの嵐を巻き起こす~激ムズ乙女ゲームに転生したけど攻略キャラの設定がおかしいです』本編より)
「お兄さま、カキンアイテムとは、一体、どういうものなのでしょうか?」
「コツコツ働く者と、コツコツ時間をかけてゲームをやりこむものを嘲笑う、一発楽々大逆転可能な便利道具だ。これを使えばランカーもヘビーユーザーの称号も夢ではない」
「まあ! とてもドリーミーなアイテムなのですね」
「そうだな。札束殴り合いの夢から覚めたときの反動が恐ろしいアイテムだ。ご利用は計画的にだ!」
〈イラスト掲載先・近況ノートに飛びます〉
https://kakuyomu.jp/users/morikurenorikure/news/16818023212269534993
〈この作品は……〉
2-23.あたしのノート
https://kakuyomu.jp/works/16817330667671419555/episodes/16817330669668764037
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