「縁……ですか?」



「ふふふ、そうね。

どこから話したらいいのかしら。


生きていた世界と比べると、

ここは少し魔法の世界の様に

思えるかもしれないわね。


でもね、ここの魔法みたいな物は、

頑張って生きてきた人ほど沢山使えるの。」



「ぼくは使えないんだよ。

頑張って生きてきたのに。」



福がそう言うと、

おばあちゃんはまたふふふと笑った。



「福もね。頑張って生きてきたんだろうけど、

この世界では 心 が充実してる人ほど

いろんな事が出来るの。


だから 人 は他の生き物より

いろいろな事が出来るの。


こうやってね相手の目を見ると

人の心が読めるんだよ。」



おばあちゃんは私の目を見た。

私は何だか咄嗟に目を逸らしてしまった。

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