「福……。」


私はぽつりと呟いた。


その瞬間いつかの遠い記憶が私の頭の中で蘇る。







『ねえ!名前は福にしようよ。』


子供の頃の私が誰かにそう言っている。

小さな猫を抱き抱えた私がいた。

その猫はさっき私に話かけてきた猫だった。

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