「えっ……?」
「彼が天国にいるかどうか、
天国にいって確かめておいで」
「でも……この場所が天国なんじゃないんですか?」
「正確にはここは天国の入り口。
この海を渡った先に天国はあるよ。」
海の向こうを見た。霧が霞んでいてよく見えない。
この向こうに天国が?この先に葵が?
「天国に行けば夫に会えますか?」
「きっとね。」
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