第8話 「行動開始」

「ワトソン君、頼む。一役買ってくれないか。」

そう頼み込んでついに承諾してくれた、ワトソン君を連れ学校付近に着いた。

「それじゃよろしく、エキストラさん。」

エキストラを一人雇ってワトソン君をいじめるように仕向けた。

ワトソン君を躊躇なく踏みつける。

「ふふっ、実に愉快。」

離れて見ていると、何処かで見覚えのある生徒がワトソン君を助ける。

「ありがとう御座います!お名前は?」

「樋上です。」

一通りの会話を眺め、ニヤける。

樋上君、やっちゃったね。信念てのは、どうも逆らえないもんだ。助けたいその一心だっただろう、だがその人助けが君のしっぽを掴むチャンスなんだよ。

ワトソン君を引き上げさせ、事務所へと帰った。

「ありがとう、ワトソン君、君のおかげで捜査が捗りそうだ。」

「目星が付いたからね。」

いじめられっ子の神様。

樋上真斗君、勝負といこうか。

探偵か神様か勝つのはどっちだろうね。


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