第5話 探偵

「警察じゃあまり取り扱ってくれなくて…」

そう涙ながらに訴えるのは、被害者の両親だった。

「そうですね、こっちも調査してみます。」

探偵事務所から帰して、ラジオをつける。

「えー、最近の天気は晴れで暑く、猛暑日が続く予報です。」

ラジオをきり、冷していた麦茶を飲む。

ここは、ぽつんと立つ探偵事務所。

俺の名前は、「シャーロックホームズ」まぁ偽名だけど。

ここ最近は、猫捜しやら、婆さんのボケを直せだとか、引っ越し作業までやらされた。

俺は探偵だっつーの。

しかし、このシャーロックホームズの名に相応しい事件が舞降りた。

事故か、家出だと思われている、高校生の行方不明。

これは、事故か家出じゃない事件だ。

探偵の勘が言っている。

「犯人探しでもしようかな。」

「勘だけど事件現場は、海かな。」

「ワトソン君、事件現場に行こうか。」

「僕は、ワトソンじゃ、ありませんよ何度言えば済むんですか。」

とジェスファーだっけ?がほざいてる。

「名前などどうでもいいのさワトソン君、さぁ行こうか!」

探偵事務所のドアを開ける。

暑中見舞いが届く頃だ、そりゃ外はとても暑く、太陽が燃えている。

ー事件現場ー

「死体が見つかってないのか…」

「こりゃお手上げだな。」

そう口にした時、

ワトソンがだらだら喋り始めた。

長い長い長い話だ。

ぼーっとしていたら、帰りの高校生の話を小耳に挟む。

そうだ、高校生に聞き込みをしよう。

「ワトソン君は、帰りたまえ。」

「では、さらば。」

ワトソン君に別れを告げ、高校に向かう。



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