虐待と孤立という重い出発点から始まりながら、主人公フレアが「地球征服」を断り別の道を選ぶという第一話の転換点に、この作品の核がある。凶悪なはずの神リナウスが「少し残念」であるというギャップが、物語全体に独特の温度を与えていて、重さと愛嬌が共存している。「誰からも愛されていなかったと思い込んでいた」というタイトルの言い回しが既に答えを示唆しているのが憎い。同著者の他作品よりシリアスよりで、77話完結という密度も読み応えがある。
よいですね。次作も期待しております