石炭袋への応援コメント
光の表現に驚かされました。洋燈の白絹のような光に始まって、水風船に詰まっていたかのようという質量感のある月光。そして月の裏から溢れる燦然と輝く狂気の光…。それが漆黒の奈落に落ちる結末に、題名の石炭袋に収束する。今回も、色街アゲハさまの不思議世界に魅入られてしまいました。ああ、月夜が怖い…。
作者からの返信
コメントを有難う御座います。
月の光の下、感情を何処かに置き忘れてしまったかの様な、さながら機械仕掛けの、何処か歯車の狂った自動人形の蠢く世界。それを突き詰めて行ったら何処まで行けるかと、挑戦した結果がこれです。全てが歯車の噛み合うまま、予定調和的に避けられない結末に向けて進んで行く。夢の片隅でひっそりと、何時か表に出る機会を窺い続ける青白い月の裏側。
さり気無く自信作です。読んで下さり有難う御座いました。
石炭袋への応援コメント
まさにコズミックホラー!月の裏側の狂気とはどういう様相であるか、怖いもの見たさに興味を掻き立てられてしまいます。
美しくも鋭く獰猛な貌を見せる星々の世界。美醜は表裏であると暗示するかのような、暗黒童話的な雰囲気に魅せられました!
作者からの返信
そうなんです、コズミックホラーなんです(強弁)。
ただし、徹頭徹尾心の中にしか存在しない世界での出来事。書いている途中で自分が”覚めない”様に、あれやこれやとイメージを連鎖させて詰め込んで、ごり押しにも近い形でラストまで持って行きました。
書いている当の本人が、何処に向かって話が転がって行くか分からない所に楽しみを見い出すタイプの書き手なので、割と話が空中分解してしまう事が多いのですが、本作は割と上手く行った方だと思っています。隠れた自信作です。
”美しくも鋭く獰猛な貌を見せる星々の世界”、”暗黒童話的な雰囲気”、一々言葉のチョイスが嬉しすぎて、返信が遅れてしまいました。ご寛恕下さい。
石炭袋への応援コメント
色街アゲハ桑、お久しぶりです。
やっぱり私は、アゲハ桑の文章が本当に大好きだなあと改めて思いました。
今回のこの作品、どこか講談や話本のような、語り物めいた空気があって、とても惹きこまれました。
たとえば、「其処から現れる人物の詳しい絵姿を示す事は出来ない。頭から頭巾をすっぽり被って、全身を覆い隠しているので、それ以上の描写が困難なのである。その為、その手に下げられた洋燈について述べた方が良さそうである。」このあたりの語り口がすごく好きです。
私は最近、少しだけこういう「語り手が前に出る文体:を試しているので、なおさら強く心に残りました。宋代の話本のようなものまで思い出してしまって、勝手にわくわくしました。
それから私はいまでも、銀河を見ると、アゲハ桑が以前書かれていた銀河が杯の中の酒になるあの物語を思い出します。あのイメージがずっと心に残っています。
そして今回の作品を読んで、なぜか『山月記』も少し思い出しました。
狂気に呑まれていく感じはやはりとても恐ろしいのに、どこか惹きつけられてしまうものがありました。
もし読み違えていたら恐縮なのですが、私は、今の世界を生きていくには、時に少しの狂気のようなものがなければ、かえって簡単に押し潰されてしまうのかもしれない、とも感じました。
とても印象深い作品でした。ありがとうございます!
どうか素敵な春をお過ごしくださいね。
作者からの返信
栗パン様、お久しぶりです。
個々の処気力も体調も萎えがちで、書くのも読むのも滞りがちです。すいません。
文章を褒めて頂き有難う御座います。自分では複雑な想いを持っているのですけど。何だかわざと回り道をしている様な文章で、善し悪しだなあ、と。
何分古いタイプの人間な物で、事有る毎に講談調の文章になる癖ががが……。
「星のカクテル」ですね。覚えていただき嬉しく思います。
実は情けない話ですが、「山月記」は読んだ事が無いのです。筋としては知ってはいるのですが、本文に直接あたった事が無くて……。巡り合わせの問題ではあるのですけど。
狂気に満ちた表現ではあるのでしょう。けれども、狂気の世界に捉われる事無く自由に泳ぎ回れるのであれば、それもまた正気と呼べるのではないでしょうか。
少しでも楽しんで頂けたのであれば幸いです。企画に参加させて頂き有難う御座いました。