20話

部屋に入るとそこには、押し倒されているフブキと押し倒しているバラドが居た

「今すぐフブキから離れてくれないか、

すぐには反応がなかったが少し間を開けて返答が返ってきた

「なぜおまえがこの部屋を知っている⁉そもそもなぜこの屋敷に入っているのだ⁉」

「悪いがその質問に答えるのは俺じゃない、そして早く離れてください」

「貴様!なめるなよ!」

そういっていきなり飛びかかってくる

(同然だな)

顔向けてのストレートを体をそらすことで回避しさっきまでと立ち位置が入れ替わる

『大丈夫か?』と聞く前にフブキが抱き着いてくる

(身体的にはともかく精神的に大丈夫なわけがないか)

「遅くなってごめん。もう大丈夫だから」

そういって軽く背中を撫でる

すると安心して緊張が解けたのか静かに頷く

「もう少しだけ待っててください。なるべく早く終わらせます」

そうしてフブキに手を放してもらいバラドのほうに向きなおす

「わざわざ待ってくれんですか?」

そう問いかけるがバラドは一人でブツブツ何かを唱えている

「…フブキさんはもうです。返してもらいますね。」

「黙れ!フブキは私のものなのだ!私だけのものなのだ!」

そういって一直線に走ってくる

俺はバラドの腹を蹴り飛ばす

「ぐぁぁ!き、貴様ぁ!何をしているかわかっているのか⁉」

痛みに苦しみながらもまだ叫んでくる

「フロウドさん!攻撃してはダメです!」とフブキが叫びながら腰に抱き着く

「バラドさんはの次男なんです!だから…」

「『もういいから帰ってください』って?」

そういうとフブキは驚いた様子を見せた後、小さくうなずき肯定を示す

バラドはその言葉を聞いてニヤニヤと表情を崩し笑いだす

「ははは!聞いたか愚民!フブキは自分の意思で私の元にいることを選んだのだ!」

バラドがなにか言っているが無視をする

「それはお前の本心か?」

そうフブキに問いかける

「…はい。私はこれ以上皆さんに迷惑をかけたくありません…」

フブキはこちらの方を向いてはっきりと言い切る

(強くなったな…でも)

「だったらなんでそんな悲しそうな顔をしてるんだ?」

そう、フブキは泣いていた

「俺らのこと抜きにしてこいつの所に居たいのか?」

「それ…は」

「さっきから俺が聞いているのはだ」

「私は…」

「お前は俺たちと過ごした日々よりこいつと過ごす日々のが良かったのか?」

「わたし…は…」

「アカネさんやミラと過ごした日々よりこいつに暴力を振るわれる日々の方が良かったのか?」

「わた…し…は」

「うるさいぞ!貴様!フブキは私を選んだのだ!負け犬はおとなしk「黙ってろ!」

長らく表に出ていなかった感情を抑えられないことに驚きつつも言葉を紡ぐ

「本当はどう思ってるんだ。迷惑かけるとかそんなことは気にしなくていい。そんなのはがなんとでもしてやる。だから…聞かせてくれお前の本音を」

フブキにもう一度優しく、それでいて力ずよく尋ねる

「わ、わたしは…」

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どうも、失踪する気はないって?ゴメンナサイ。

色々忙しくてなかなか手を付けられませんでした。

まあ、いつもどおり時間がかかってもとりあえず切りのいいところまでは書ききります。

なので、よろしければそこまでお付き合いしていただければと思います

では、また会いましょう。良い日々を

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全てを失った者が現実にもがく物語 floud @floud

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