最終話 それぞれの道を駆ける
我等が明誠高校のアイドルにして全国大会へ駒を進めた
キュッ!
体育大学のキャンパスは高校の自転車置き場とは格が違い過ぎた。
ようやく着いたと思いきや、何処にバイクを駐輪すれば良いのか判らず、広いキャンパスを
「ふぅ……。な、長かったな此処迄」
僕、
「
すかさず『飛べない翼』殿から
「長野って言われても正直凄さが判りません。大体速過ぎなんです貴方は。あと、頭
この
「
そうなのだ──。
この御方、『ホラー? ありゃ編集に言われ仕方なく書いてんだ』とぼやいてた割。11月末に始まったカクヨムコンテスト長編部門へちゃっかり異世界ファンタジーで
転生・チート・俺Tuee・ハーレム。世間様の流行りをガン無視した作品。あろうことか見事を大賞受賞したのだ。間違いなく僕と
「
僕の言葉などガン無視で
しっかり
「ま、まだまだです。書き手様の読み返しを頂いてるだけですから……」
自分ながら
ランキングを挙げた以上キープしたい。何ならもっと上位を目指す気分の収拾がつかない。
「──あっ、急がないと始まっちゃうよ
その颯希から急かされるカクヨム作家な僕等。確かに大学に着いたとはいえ、
のんびりしてる時間などない。例え原付バイクで会場に辿り着く目標を達した処で、本来の目的を見失っては
「あ……お前等、先行け。俺は後から行かせて貰うわ」
長いことバイクのタンクを
──
スパーンッ!!
颯希の心配が現実へ転じた。テニスコートへ入る前、千葉代表・逢沢弘美選手のサービスエースがいきなり刺さる。フェンス越しにどうにか見えた。
僕と颯希、
フェンスの網を二人して
「……す、凄い」
「あ、嗚呼、だな……。もうスマッシュとサービスが僕如きじゃ同じに見える」
僕も颯希も
日本で一番の高校生テニスプレイヤーを決定する
──相手だって同じ県予選を突破したのに圧倒してないか?
僕は未だテニスの知識が
世界を本気で目指す幼馴染が居るんだ。いっそ勉強してテニス絡めた作品書こうかと、妙な気分が頭をもたげる。
パシャッ。
──パシャッ? あと
「お、おぃ……。あのポニテの
「な、なんです? そのとんでもない
「ア"ッ!?
いつの間にやら僕達の背後で『何を撮る気だ!?』と突っ込みたくなる一眼レフを構える飛べない翼。
向かい側のコートでプレイする弘美の姿を
──いやいやいやいや、その望遠一体
さもやらしい目つきで
それにもっと
「あ、でも判る気するよ。だってさ……コートで踊ってるみたいで何だか凄く素敵」
──え……踊り、
颯希が弘美の
颯希の言葉に僕も気持ち新たに弘美の動きだけ集中してみる。
──あっ……てぃ、ティラソーレ?
成程──確かにこれは綺麗だ。
そして再び
──嗚呼……二人共素敵過ぎる。
ただ僕はこうも感じる。
初めて爵藍颯希駆るD◇KE125
颯希が乗った
二人共々、好き目掛けて
綺麗、可愛い、美しい。
そんな感情とは別の上手く形容出来ない
『誰に何言われようが自分の好きを追いかけてごらん! それが飛び切り楽しいんだよ!』
爵藍颯希と逢沢弘美。
僕なんかには勿体ないと思い込んでた二人が教えてくれた大切な事。
──
僕、風祭疾斗は君達に教えられて今此処に居られる。そう思わずにいられなかった。
この大会、逢沢弘美選手は三回戦に於いて全国優勝経験者と当たり、
~~~
──時は流れて翌年の春。
風祭疾斗と爵藍颯希は同じ芸大にどうにか合格。
大阪での大学生活を送るべく、同じアパートに引っ越した。
正直悩んだ進路。本気で小説家を
『悪いとは言わねぇ。けどな、
飛べない翼様から大変珍しい真面目なアドバイス。ただ眼鏡越しの目がニヤニヤしてた。確かに一理在る大人の意見。
『
此方の
目指す学部が大阪にしかなかった大層都合
「──疾斗、見てこれ」
「ン? オォ……。弘美の奴、
ネット動画にオーストリアの学生と
すこぶる可愛い
周囲が黙っておく訳がない。
逢沢弘美は高校卒業後、颯希父の友人を頼りオーストリアへ留学した。本来テニス留学ならもっと違う国を選ぶかも知れない。だけど頼れる人が全く居ない状況。
そこで颯希の父に白羽の矢が立ったという次第。何とも不思議な
弘美がオーストリア行きを決めた直後、颯希が随分残念がった。『日本にだって良い大学やリーグが在るのに……』
『弘美が
僕は颯希を
弘美の夢『大きな華を咲かせたい』それは僕に取っても等しい望み。勿論颯希も分かってくれた。
未だ夢半ばな僕等三人、三者三様。
夢とは人生の流れで移り変わりをみせる
さらに若い
だけど僕は思う。
原付バイクの様にちょっと危なっかしくても、だからこそ他にない冒険を与えてくれる。
今はこの
日常の中に潜む非日常を見つけて文字起こし出来る僕の
──Wind Geister 『風を纏った少女』日常の生活の中に非日常(小説家)は潜んでる 終演──
カクヨムコン11・【完結済】🏍Wind Geister ―風を纏った少女― 売れない小説家の僕の前に、オレンジ色の風を纏った少女が現れた 🗡🐺狼駄@カクヨムコン11参戦中 @Wolf_kk
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