第39話:今まで使ってきたなかで、最強のキーボードを決めようぜ
今まで使ってきた100を超えるキーボードのなかで、最強を決めようじゃないか。
こんなにキーボードの話ばっかしてて、こんなにたくさんのモデルを使ってきたんだから、そろそろ最強決定戦しようぜぃ。
なお、全て個人の感想です。これって僕の感想なんですよね。
本来比べられないようなものも、無理やり比べていきます。
今回、優勝候補として上がってきたのは次のキーボードだあああ!
・HHKB Professional Hybrid Type-S
・HHKB Studio
・富士通 Libertouch
・Lenovo SK-8855
・TEX Shinobi
好みがよくわかるラインナップだね。
【HHKB Professional Hybrid Type-S】
言わずと知れた高級キーボード。
静音、スピードのS。
ストロークが4mmじゃなく、3.8mmと少し浅くなっています。Libertouchと同じだね。わーいわーい。
静音と言いつつ、超静かというほどじゃなくて、そこそこ音が鳴るのが個人的にポイントが高いところ。ガチで静かなキーボードは、打っていてなんか気持ちが悪いので嫌だ。
ある程度、音はしてほしい。イヤホンつけてても聞こえるくらいには。
高いだけあって、打ちやすいし疲れにくい。静電容量無接点方式なので、打鍵時の衝撃吸収もしっかりとしている。打鍵感はちょっと静音メカニカル寄りで、ラバードーム感はあまり感じられない。ここは好みが分かれるところだと思う。
配列は、英語配列のほうがHHKBは使いやすいと思う。日本語配列版も使ったけど、Fnキーの位置が日本語配列版は気に入らないのだ。
使い勝手がいい。いいんだけど、最強かと言われるとちょっと難しい。何かが惜しい。何かが……。
【HHKB Studio】
HHKBにトラックポイントを付けて、マウスボタンを付けて、ジェスチャーパッドまで付けたモリモリモデル。
静電容量無接点ではなく、メカニカルスイッチを採用している。個人的には、Type-Sよりもスイッチの使い勝手が良く感じた。
何より、トラックポイントがあるのがいい。これだよこれこれ!
ただ、ジェスチャーパッド、要らない。こいつ、挙動、ちょっとやだ。妙にスムーズじゃないところがある。結局無効化したよね。
これのせいで価格が結構高くなったんだろうなと思うと、ジェスチャーパッドめ……という気持ちになる。
あと、トラックポイントの精度が、あまり高くない。
たまにドリフトする。
さて、同メーカー品ということで、Type-Sと戦わせてみたんだけども……。
タイピング速度:Studioのほうが出る
打ちやすさ:Studioのほうが若干打ちやすい
疲れにくさ:Studioのほうが疲れにくい
コスパ:Type-Sのほうがいい
Studioくんの勝ちでした。
Type-Sくんは、敗退です。
【Lenovo SK-8855】
ええ……思い出補正が含まれます。
姉さんに貰ったことがきっかけで使うようになった、ThinkPad7段配列外付けキーボード。この頃には既に、IBMではなくLenovoだった。
7段配列というのが、とても使いやすい。Deleteキーがバックスペースの左上にあり、大きくて押しやすい。Deleteとバックスペースを併用する場面も文字書きにはあるんだけど、中指と薬指で打てるから楽だった。
トラックポイントの精度は、申し分ない。
少なくとも、現行のトラックポイントキーボードIIよりも、精度が高いと感じた。
スイッチ方式は、パンタグラフ。ストロークは、現行機種と同様の1.8mm。
パームレスト一体型で、奥行きが結構デカイものの、ノートパソコンの配列が軸となっているため横幅は小さい。
打っていて疲れないし、パンタグラフの割には打ちやすい。
何より、アイソレーションじゃない。
僕は、一部例外を除いてアイソレーションアンチだから、この点はデカイ。
トラックポイントの精度をHHKB Studioと比べてみたことがあるけど、こっちのほうが高かった。
ただ、トラックポイントの精度だけで言えば、最強とまではいかない。
あと、打鍵音は悪い。スイッチ自体の音はいいんだけど、筐体の内部がスッカスカすぎるため、ペコペコと空洞を叩いているような音が鳴る。
思い出補正が強く大好きなキーボードで、新品未使用なら2万円台までは出してもいいと思っているけれど、最強かと問われると疑問が残る。
ただ、保留。
【富士通 Libertouch】
度々語っているキーボード。新型のお試し品みたいなのが抽選予約開始されたが、価格が8万円近いのでびっくらこいた。
僕が所持したことがあるのは、初代LibertouchおよびそのOEM品の東芝テックの事務コンである。2018年モデルに関しては、35g押下圧が標準になっているのが気に食わなかった。付け替えられるとは言っても、付属してる交換用ラバードームの数が少ないからね。
ということで、初代モデルを前提に語っていく。
まず、打ちやすさだがこれはダントツで1位だ。
圧倒的に打ちやすい。筐体の剛性感が高くて安定するうえに、3.8mmストロークが絶妙だ。HHKB Type-Sの打ちやすさの多くは、この3.8mmストロークが占めていると思っている。
標準の4.0mmから0.2mm浅くなっただけなんだけど、それだけでも感覚が全然違う。
そのうえ、本機はメンブレンなのに底打ちしなくても認識される変態機構を備えている。部品点数が多いため掃除が大変ではあるが、打鍵感と打ちやすさに関しては右に出る者はいないと思う。
リアフォを優勝候補に含めるか最後まで迷ったんだけど、僕がリアフォに感じている最大の魅力が「打ちやすさ」と「疲れにくさ」だったから、この点でLibertouchが圧勝しているということで、リアフォは優勝候補には含めなかった。
ただ、デカイ。フルサイズしかないからね。しょうがないね。
デカイこと以外に、特に弱点がない。
強いて言えば……トラックポイントが無いことだけど、打ちやすさと疲れにくさでそんなこと吹き飛んでしまう。
【Tex Shinobi】
台湾のキーボードメーカーが作った、SK-8855リスペクトのキーボード。
というか、SK-8855の配列と機能性をメカニカルで再現しちゃったぜ、なキーボード。
SK-8855と同じ7段配列、パームレスト一体型、トラックポイントあり。
さらに、ブラウザアプリによるキーの設定書き換えにも対応している。
現代的機能まで追加された。
エンターキーをIBMカラーに変えるためのキーキャップも付いているし、呼びのトラックポイントキャップも付いている。
スイッチもCherry MX社製で、数種類から選択可能なうえに、ホットスワップ対応のDIYモデルも販売している。
痒いところに手が届くよねー。
トラックポイントの精度は、最強だ。なんで本家より高いんだよ。ドラフト一切なし、設定した速度通りの速度が出るし、思った通りに動かせる。これこれぇ!
SK-8855よりも精度が高い!
打ちやすさに関しては、ちょっと思うところがある。キーキャップがなあ……見た目はいいんだけど、ちょっとだけ打ちにくい。慣れれば問題ないんだけど、慣れるまでは打ちにくかった。
【結論! どれが最強か】
早々にリタイアしてもらったHHKB Type-Sを除く4機。
HHKB Studio、SK-8855、Libertouch、Shinobi。
まず、トラックポイント搭載モデルから最強を決めよう。
これは、TEX Shinobi。
トラックポイントの精度が一番高く、機能性も一番いい。価格帯も2万6000円程度と、納得感がある。
HHKB Studioくんは高すぎるよ。4万4000円て。高い。高すぎる。ジェスチャーパッドが悪いな。うん。
とはいえ、Type-Sが3万6000円程度することを考えると、トラックポイント搭載だと4万までなら納得感はある。この4000円部分、恐らくジェスチャーパッドだろうね。おのれジェスチャーパッド。
SK-8855は、ペコペコ音が結構ストレスなのがかなりマイナス。あとトラックポイント精度がShinobiのほうが上で、売りの7段配列もShinobiと同じとなれば、そら思い出補正抜きにしたらShinobiのほうが上だよ。
パンタグラフじゃないと嫌、という人でない限り、上位互換だよ。
さて、TEX ShinobiかLibertouchか。
正直、方向性が違うので比べるのが難しい。
打ちやすさはLibertouchの勝利。
疲れにくさは、同程度かな。Shinobiはトラックポイントで疲れにくく、Libertouchは打鍵感で疲れにくくしている。
考えた結果……。
勝者!
TEX Shinobi!!!!
トラックポイントは正義!
茶軸モデルを持っているんだけど、来月静音赤軸モデルを買う予定です。これの茶軸、ほかの茶軸搭載キーボードよりうるせえのよ。
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