第35話:キャッチコピー調べるの大好き人間

キャッチコピー、いいよね。


僕は下手くそ過ぎて、コピー系のコンペに受かったことは一度もありません。細々と、Webライティングを続けています。コピーはね、コンペ形式でね、受かればデカいんだけどね。一気に10万とかだから。賞レースみたいなもんです。


ただ、キャッチコピーを調べるのが大好きなんですよ。


好きなコピーは、枚挙にいとまがありません。


・「エンディングまで泣くんじゃない。」(MOTHER)

・「絶望を焚べよ」(DARK SOUL II)

・「世界を救うのにも、そろそろ飽きてきた」(マリーのアトリエ)

・「まずい!もう一杯!」(キューサイの青汁)

・「殺れい!殺ったれい!」(仁義なき戦い)

・「バカも休み休みyeah!」(オースティン・パワーズ)

・「今、豚は太っていない。」(動物農場)

・「一冊、同じ本を読んでいれば、会話することができると思うの。」(新潮文庫)

・「他人という鏡に映った私は、美しいだろうか。」(サントリー)

・「あなたの夏が、私の夏でありますように」(西武セゾングループ)

・「故郷が二つになることが、結婚だったんだね。」(東日本旅客鉄道)

・「彼女が欲しい? その鼻毛で?」(松下電工 鼻毛カッター)

・「この人の手を離さない。僕の魂ごと離してしまう気がするから」(ICO)

・「ため息の多い国だから。」(明治キシリッシュガム)


ゲーム、映画、商品、企業といろいろ並べてみました。


「バカも休み休みyeah!」がすごく浮いているように思えますが、「オースティン・パワーズ」にはピッタリなんです。本当です。信じてください。


それはそれとして、こういう一見ふざけたようなコピー好きなんですよね。普通に中身が気になるし……。真面目な顔してこんなダジャレみたいなコピーを考える人がいるんだと思うと、本当に面白い。


しかもそれが映画の内容に合ってるもんだから、より面白くなる。考えた人は自分で「天才だ」と思ったかもしれません。僕なら絶対「うわ僕天才」って思います。


仁義なき戦いのコピーも、一見馬鹿げているものの端的に作品の色を表している名コピーです。まじでこんなノリだからなあ……少なくとも、見てる方は。


「絶望を焚べよ」はシンプルかっこいいですよね。ダクソのダークな世界観ともマッチしているし、前作が「人間性を捧げよ」だったので、少しリンクしている感じもして続編のコピーとしてすごくいいと思います。


新潮文庫のコピーは読点の使い方が素敵だし、「ため息の多い国だから。」は、シンプルにセンスがある感じ。


ほかにも、キリがないくらいあります。


調べて「いいなあ」と思ったコピーは、メモしてるんですよね。街中で目に入ったものも、都度スマホで写真撮るなどしています。


コピーライターはすごいです。


短い文章、時には創作四字熟語などで企業や商品、作品のことを伝えているのだから。


しかも、単体でも素敵な言葉だなと思えるものもたくさんあります。僕が好きなのは中身とリンクしたコピーですが、挙げたもののなかにも中身を知らなくとも素敵な言葉だと思えるコピーが結構あると思うんです。


この二つを両立させるのは、難しいことですよ。


僕なんて、カクヨムに投稿した作品で自分で気に入っているコピー、ほとんどありませんからね。毎度毎度、なんか納得いかないなと思いながら投稿しています。


だけど、納得いくまで考えようにもいくら考えても納得いかないから、思い切って投稿しているんです。


僕は、コピーライターにはなれないなと、つくづく思います。

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