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  • Mag Mellへの応援コメント

    工藤さま、コメントを失礼いたします。
    絶妙な女性一人称に惹きつけられました。なるほど…菜穂子さんはあの後智彦さんと別れ、彼とは違うタイプの男性と結婚されたのですね。長い春の後に、違うタイプと。これはよくあるなぁと首肯しつつ、思いました。頭の回転が早く、立ち回りが上手でいながら、素朴な温かい思い遣りには若干欠けるような夫に感じました。

    でも、男性は生まれてみないと父親になる実感が湧かない人も多いようですし、それこそ妊娠中の浮気という話も聞くくらいですから…馨市が特に悪人かというとそうではなく…ただ、こういうさり気ない一言に人間の本質って顕れて、そういうのは忘れられないものであったりしますね。

    情景描写と比喩の美しさも相まって、なんとなく三島由紀夫の『仮面の告白』がふわりと浮かびました。この後、いずれ、菜穂子は智彦に会うのではないか…されども何も起きずにただ美しい景色だけを眺めているのではないか…という。余韻の残る仄暗いお話をありがとうございました。工藤さんの現代物、とても好きですので、続きをのんびりとお待ちしておりますね。

    作者からの返信

    葵樣

    連日に亘って拙文ご高覧下さるのみならず新たなるご縁まで頂戴してしまいましたことに改めまして御礼申し上げます。

    菜穂子のこと「斯様になってしまいました」と又しても申し上げねばなりません。怜悧には仰るように冷感の伴うことも有るようで、とは云え馨市にも様々に事情や言訳の有ろうかとは存じますので(馨市の「断章」は未だ公開出来てはおりません……)引き続きお見戍り下さいますと幸いです。

    にしましても、現実世界の私の身辺にも、長い間のお付き合いを解消された後、割合に直ぐに別のタイプの方と結婚なさる方がいらっしゃり、如何云うものかと思っておりました。矢張り其の方にも様々にご事情、思う処はお有りでしょうけれども、邪推は禁物でしょうか。

    「さり気ない一言に」「顕れ」る「人間の本質」……抓されることです。後悔のような形で自ら其れを省みられれば未だしも、気付かず無意識にしてしまう言動も随分と有りそうですから……「馨市が特に悪人かというとそうではなく」と仰いますように、如何ともし難い釦の掛け違いのような、然し其れを其れとして諦観して受け容れざるを得ないような無力感と申しましょうか、そう云う侭ならぬことの何と多いことでしょうか(単なる愚痴です)。

    二人の今後の展開は未だ確とは定めてはおりませんので、別の人物の「断章」と合わせて今少し構想を膨らませてみようかと存じます。

    此度もコメントを有り難うございました。

    追伸:
    三島は私が最も好きな作家です。カクヨムにも三島に対して一家言お持ちの方は多いようですね。解釈の人毎に異なり大変面白いです。

    編集済
  • Style flamboyantへの応援コメント

    親しかった友人との死別の悲しみの渦中にいる主人公の心の痛みと社会的疎外感がよく伝わるエピソードだと思いました。

    死別の悲しみによる影響は関係性によって人それぞれですが、友人の過労死による主人公のショックが大きかったことや環境要因に対する静かな怒りの感情が推察されました。

    作者からの返信

    中澤樣

    此度もご高覧下さいまして有り難うございます。

    拙「稿本」では、独立した現代物の「成稿」を別に置き、是とは異なるバージョンの、あり得る〈語り〉の可能性=variantを模索して行こうと考えております。〈語り〉の人称や位置、時間を操作したり、或いは素描段階のものに字数を費やして徐々に肉付けしたりした改稿を此処にてお目に掛けられればと考えております。或いは〈物語〉以前の断章の段階に留まるエピソードも出て来るやも知れませんけれども……。

    今後ともご笑覧下さいますと幸いです。