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  • Style flamboyantへの応援コメント

    お邪魔します。
    とても心に残ったお話で感想を書きたいと思いながら今になりました。
    主人公のたったひとりの仇討ちのような行動には、共感と虚しさとの両方がこみ上げます。結婚式のパーティにいた人々を「穢らわしい」と思う感性が、わざわざ新聞を取っておいてゴミ箱に捨てるという行動に繋がっていて、それは新聞の購読を止めるというものでは晴らせない、汚いものを捨て続けることでしか晴らせないのだと思いました。思い出の中でも「あいつ」は美しいままで残り続けて、その美と醜の対比が印象的でした。この復讐にけりをつける日が来るのかは分かりませんが、いっそ大量の新聞を大きな炎で燃やしてみたい、なんて思いました。まとまらないコメントですみません。

    作者からの返信

    柊樣

    ご高覧下さいまして有り難うございます。又、何時も何時もお返事の遅うなりまして大変恐縮です。

    仰るようにまさしく「たったひとりの仇討ち」と云うことなのでしょうね。それも「新聞の購読を止める」と云う形での一度きりの仇討ちではなしに、「棄てる」と云う形で執拗に続けられる質のものですから、これは「あいつ」のためと云うよりも寧ろ「僕」自身のための行為で最早あるのでしょう。葬祭が故人のためである以上に遺された者の心の整理のために為されることとも通ずるようです。

    にしましても「いっそ大量の新聞を大きな炎で燃やしてみたい」とは流石、名ストーリーテラーの柊さんだなと唸らされております。その「大きな炎」は、或いは浄めの炎となって「僕」や読者に何らかのカタルシスを齎すことにもなるや知れず、何よりタイトルの“flamboyant”をより効果的に回収して深みを増して呉れること疑いありません。成る程……柊さんの「物語り」のエッセンスを少しお裾分けして戴いたような気の致します。

    そんな訳ですから恥を忍んで申し上げるのですけれども、私が当拙文の擱筆後に薄ぼんやりと考えておりましたのは、ゴミ箱に棄てたはずの新聞が恐らく管理人か清掃業者の手によってでしょう、マンションのゴミ置き場の床に敷かれて再利用されているのに或る日「僕」が気付いて、自分だけでなく関係のない第三者からも「新聞“紙”としての物質的な側面」しか認められていないと云う事実に痛快さを抱く、などと云う展開でした。「たったひとり」の闘いに思いがけぬ“援軍”を得て、「新聞」の象徴・含意する一切合切に対して「ざまあみろ」と心裡に小昏い炎を燃やしてほくそ笑むような……いやはや何とも陰湿なことです(笑)

    〔稿本〕と自称するこの場では、然様なことまで含めて実験的に書き付けて行こうと当初は目論んでおり乍らお座なりになって、今や二年に垂んとしております。随想録の滞っていることなど含めて自らの気紛れに呆れる許りではありますけれども、引き続き長い目でお見守り下さいますと幸甚です。

    編集済
  • Mag Mellへの応援コメント

    工藤さま、コメントを失礼いたします。
    絶妙な女性一人称に惹きつけられました。なるほど…菜穂子さんはあの後智彦さんと別れ、彼とは違うタイプの男性と結婚されたのですね。長い春の後に、違うタイプと。これはよくあるなぁと首肯しつつ、思いました。頭の回転が早く、立ち回りが上手でいながら、素朴な温かい思い遣りには若干欠けるような夫に感じました。

    でも、男性は生まれてみないと父親になる実感が湧かない人も多いようですし、それこそ妊娠中の浮気という話も聞くくらいですから…馨市が特に悪人かというとそうではなく…ただ、こういうさり気ない一言に人間の本質って顕れて、そういうのは忘れられないものであったりしますね。

    情景描写と比喩の美しさも相まって、なんとなく三島由紀夫の『仮面の告白』がふわりと浮かびました。この後、いずれ、菜穂子は智彦に会うのではないか…されども何も起きずにただ美しい景色だけを眺めているのではないか…という。余韻の残る仄暗いお話をありがとうございました。工藤さんの現代物、とても好きですので、続きをのんびりとお待ちしておりますね。

    作者からの返信

    葵樣

    連日に亘って拙文ご高覧下さるのみならず新たなるご縁まで頂戴してしまいましたことに改めまして御礼申し上げます。

    菜穂子のこと「斯様になってしまいました」と又しても申し上げねばなりません。怜悧には仰るように冷感の伴うことも有るようで、とは云え馨市にも様々に事情や言訳の有ろうかとは存じますので(馨市の「断章」は未だ公開出来てはおりません……)引き続きお見戍り下さいますと幸いです。

    にしましても、現実世界の私の身辺にも、長い間のお付き合いを解消された後、割合に直ぐに別のタイプの方と結婚なさる方がいらっしゃり、如何云うものかと思っておりました。矢張り其の方にも様々にご事情、思う処はお有りでしょうけれども、邪推は禁物でしょうか。

    「さり気ない一言に」「顕れ」る「人間の本質」……抓されることです。後悔のような形で自ら其れを省みられれば未だしも、気付かず無意識にしてしまう言動も随分と有りそうですから……「馨市が特に悪人かというとそうではなく」と仰いますように、如何ともし難い釦の掛け違いのような、然し其れを其れとして諦観して受け容れざるを得ないような無力感と申しましょうか、そう云う侭ならぬことの何と多いことでしょうか(単なる愚痴です)。

    二人の今後の展開は未だ確とは定めてはおりませんので、別の人物の「断章」と合わせて今少し構想を膨らませてみようかと存じます。

    此度もコメントを有り難うございました。

    追伸:
    三島は私が最も好きな作家です。カクヨムにも三島に対して一家言お持ちの方は多いようですね。解釈の人毎に異なり大変面白いです。

    編集済
  • Style flamboyantへの応援コメント

    親しかった友人との死別の悲しみの渦中にいる主人公の心の痛みと社会的疎外感がよく伝わるエピソードだと思いました。

    死別の悲しみによる影響は関係性によって人それぞれですが、友人の過労死による主人公のショックが大きかったことや環境要因に対する静かな怒りの感情が推察されました。

    作者からの返信

    中澤樣

    此度もご高覧下さいまして有り難うございます。

    拙「稿本」では、独立した現代物の「成稿」を別に置き、是とは異なるバージョンの、あり得る〈語り〉の可能性=variantを模索して行こうと考えております。〈語り〉の人称や位置、時間を操作したり、或いは素描段階のものに字数を費やして徐々に肉付けしたりした改稿を此処にてお目に掛けられればと考えております。或いは〈物語〉以前の断章の段階に留まるエピソードも出て来るやも知れませんけれども……。

    今後ともご笑覧下さいますと幸いです。