呪いの家に生まれた運命の子、立ち上がる。(なお、待つのも手段?)

悪魔と魔女に呪われた由緒正しい大名家、羽澤家。
その当主の末息子・羽澤夷月は、ひょんなことから“双子の”兄のことを知る。
行方知れずの兄、アキラ。
幽霊となって夷月を引っ掻き回す弟、トキア。
居なくなった悪魔。
解けたと云う呪い。
悪魔を信じる人、疎む人、時間の波に消えゆくそれを知らない人。
呪われた魔女の森。
真実とズレた噂。
人々が噂する呪い。
呪いは想い。
想いは――


主人公・羽澤夷月くんはちょっと人の心がないけど大切な人を大切に思って必要だと思う行動を行動できる男の子。
そんな子がそうするべきだと、そうしたいと思えたから、この物語は始まります。
最初はきっとただの好奇心。だけど知ってしまったら戻れない。もしかして彼が知ったことに意味がある。
彼はきっと運命の子。でもそんなものは関係ないと笑い飛ばして、彼は思うがままに進むはず。まあ、全部知ってるあの人は素直に全部教えてくれはしないので、寄り道探検も込み込みになりそうな。

……とか、小説を読んだ人が読んだら笑ってしまうかもしれないことを書きましたが、あながち間違ってないんじゃないかな。
運命の子、と呼ぶ理由は作者の同シリーズ別作品にあるので、ぜひ読んでくださいね(宣伝)
夷月くんの道程は、まだ始まったばかり。