不器用にもがきながら全力でぶつかり、あちこち傷つきながらも前に進む筆者の日々が描かれています。こんなに味のある、人間味のある文章にはなかなか出会えません。小手先では書けない深い哀しみと情愛、ブルースの魂を感じます。うなずいたり拍手したりしながら読んでます。
エッセイが大好きです。その人のその人となりがどんな文章であったとしても行間から溢れ出すからです。ただ、この方の文章はすごく苦しいんです。軽いタッチで書いてあるのに苦しくて、苦しくて仕方がないんです。でも、この閉塞感や圧迫感や焦燥感は狙って出せるものじゃないなって思うんです。これを狙って出せるんだとしたらそれは、恐ろしい才能です。それこそ、恐ろしい子!(byガラスの仮面)です。読んでみて欲しいなと思います。そして、私以外の方の感想も見てみたいです。