あとがき

 「妖精は逆ハー狙いのビッチが嫌い」を御愛読頂きありがとうございました。ソールの妖精転生物語はこれで完結です。


 この話は現在投稿中の現代ファンタジーである「お助けキャラに産まれ変わったけれど」の筆が進まなかった時に、気晴らしも兼ねて書き始めたものです。主人公にメタ発現させるなど実験的な要素を含めて書いたので読みづらかったかもしれません。


 「お助けキャラに産まれ変わったけれど」は恋愛SLGの主人公のお助けキャラが、主人公を助けない話でした。けれどその際に助ける対象であるゲーム主人公をヘイトを集めるキャラにしたためかなりDQNな登場人物になってしまいました。そのまま舞台に上げていたら胸糞展開ばかりの話になってしまいそうなので、想定していた物語の趣旨が大きくズレる前に早めに舞台からは退場して貰いました。重要な仕事があるので後で登場させますが、基本的には主人公達には絡んで来ない人物になりました。

 ゲーム主人公を退場させたあと、読者の方から早々に舞台から退場させるのは勿体ないというご意見を頂きました。だからゲーム主人公を舞台から退場させない話を作ろうと考えて書き始めたのが本作です。


 ゲームの主人公は多少ヘイトを貯める人物ですが、身近にいそうな範囲のキャラにしています。

 自分勝手でKYではありますが、そこまで悪人にはしていません。ただ物語の主人公になりたいという欲求が強めというキャラにはしています。ゲームにハマる人間というのは、そういう欲求があると思ったからです。

 そこまで悪人ではないので、本人の望みとは違う形とは思いますけれど、逆ハーという願いを叶えました。


 「アナタハンの女王事件」という女性1人と男性32人が無人島で7年間暮らしたという実話があるそうです。その結果1人の女性を巡り男性達が殺し合い13人が亡くなったそうです。逆ハーって怖いですね。


 ちなみに何億もの精子をつくれる男性は女性選びに時間を浪費せず多くの女性と交際して子供を作る方が効率が良く、少数の卵子しか作れない女性は、最も優れた男性の遺伝子を選ぶことが重要になるため、一人の男性を吟味した方が効率が良いそうです。つまり優秀な男性に多数の女性が群がるという一夫多妻的な社会は非常に利にかなっているそうで、多夫一妻制は逆行しているそうです。

 ただこういった無人島で閉ざされた様な環境の場合は遺伝子の多様性の為に、様々な組み合わせで子孫を残した方が良いそうです。つまり女性1人に対して男性が多数の場合は、特定の男性に拘る女性より誰にでも抱かれて、多くの男性の子供を産む事が出来る女性の方が良いそうです。つまりどんどん逆ハーして下さいって事です。


 以前ナショナルジオグラフィックのサバイバーという番組で、男性だけと女性だけのグループを作り無人島生活を実施させたという話を聞いた事があります。どうやら女性だけのグループには工作や狩りを得意とされる参加者がいなかったようで、いい結果にはならなかったようです。そのため女性だけの社会はダメだなというだという論拠としてフェミニストを揶揄する動画が散見されます。


 僕はディスカバリーチャンネルのサバイバル番組を動画配信サイトで結構見ます。そこでのサバイバルで失敗する原因は、男性の時もあり女性の時もあります。

 コミュニティを壊す原因は、多数派の集団を作り少数派を迫害する女性の時もあれば、個人主義に走り協調性が無い男性という事もあります。こういうのは資質だと思います。だから上記の意見に賛成はしません。


 個人的にはフェミニストという考え方には賛同しません。しかしレディーファーストについては賛同しています。 女性は体調に変調をきたしたり無防備になる事があるので、それは男性側が気を使うべきだと個人的に思うからです。

 重いものは男性が率先して持ちましょう。高い所のものは男性が取りましょう。デートの時は女性のペースで歩きましょう。そういう感じに男性は女性に優しくあるべきだと思います。

 男性にとっては不公平な事ですが、女性が笑顔で感謝してくれるなら男性の疲れは吹っ飛ぶと思います。推しの為には何でも出来ると言う奴です。

 女性は男性を笑顔で癒しつつ手のひらの上でコロコロしたら良いと思います。ただコロコロしていると悟らせたら、男性は一気に女性に対する愛情を失うでしょう。

 浮気、托卵、悪口、陰口、奴隷扱い、金づる扱い、そういう事をする女性に対し男性は、笑顔であっても気持ち悪い顔した寄生虫としか認識出来なくなったりします。注意しましょう。


 フェミニストというのは、女性の権利を認め、男女平等と多様性を志向する人のことです。ですけれど現在フェミニストを自称し女性の権利獲得を目指されている人の多くは男性の権利を認めていない主張をしているように感じます。男女平等と言う事は、男性と女性が同列に戦う事を意味しますが分かっておりますでしょうか。


 レディーファーストとは乗車・食事その他の場面で女性を優先する欧米のエチケットの事ですが、日本では婦人の個性を認めて尊敬する事と翻訳されているそうです。僕はそちらの社会の方が優しい世界なような気がします。社会的強者が遠慮するエチケットを持つ世界の方が平和だと思うのです。

 社会的強者の大国が隣国に戦争を仕掛ける世界と、世界の警察として監視してくれる世界のどちらがいいですか?


 僕は女性はフェミニストな社会を目指すより、レディーファーストに理解ある社会を目指す方が良い気がします。

 平等というものは難しいものです。機会を平等にすれば能力が高い人が高い賃金の職業に就く事が出来るので所得の不平等が起きます。所得を平等にすると多く働いた人が割に合わない仕事をするという不平等が起きます。男性には男性の優位性があり、女性には女性の優位性があるように、その時点で平等というものは難しいものです。


 「科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌」という漫画があります。卑猥な描写が多い作品ですが社会人類学を学ばれた方が執筆なさっているようで、男女の関係について興味深い話題が数多く出て来ます。男性目線で見た女性の方の痛い行動や、女性目線で見た男性の痛い行動を見た時に、もっと若い時に知りたかったと思ったぐらいです。特に妻を大事に出来ない夫や、夫の成果を過少に評価する妻の例え話についてはフェミニストやレディーファーストについて非常に考えさせられました。


 男社会がダメだという女性の方は、原野を切り開いて生活する事をお勧めします。畑や家が放棄された辺境の村は日本中にあって入居者を募集しています。女社会を作って生活する場所もあると思います。


 レディーファーストは自称フェミニストの方たちが嫌う男社会にいる男性が行うものです。男女平等になった世界ではレディファーストをする優しい男性が居ないと思った方が良いと思います。


 男性は1人でも男社会を作り上げようとします。原野に放り出されても木を切り倒してねぐらを作り、狩りをして食べ物を得て貯めようとするのが男性だと思います。女性はどうなのでしょうか?それは男性がしてくれるものだと思っていませんでしょうか?


 その男社会に男性が食べ物を分けて欲しいと言って来た場合、平和的に交渉が進むのなら、次の狩りに一緒に行って効率よく獲物を得ようと言う話になると思います。さらに強固な男社会が作られる事になります


 その男社会に女性が食べ物を分けて欲しいと言って来た場合、平和的に交渉が進むのなら、家の掃除と炊事をしてくれるなら、それに当てる時間を男性が狩りに費やす時間を増やして獲物を多く獲ろうという話になると思います。レディファーストな男性なら多く女性に多くの獲物を分けてくれるでしょう。


 交渉が平和的にいかない場合は相手からねぐらと食料を奪うか、自身でねぐらと食べ物を得る事に事になると思います。


 女性がねぐらを作り食べ物を得たとします。女性社会の完成です。その後は食べ物を分けて欲しいと言って来る相手と平和的に交渉が必要です。出来ない場合はねぐらと食料の奪い合いです。女性はどうやって自身の社会を守るのでしょうか?結局フェミニストの人たちが男性社会的で暴力的だという方法で守るのでは無いでしょうか?


 男性がねぐらを作り女性それを快適にする。男性が食料を得て女性がそれを美味しく加工する。それってそんなに女性にとって居心地の悪い社会なのですか?


 現在フェミニストを自称する方々は、男性は女性にねぐらと食料を渡して出ていくべきと言っているように見えます。ねぐらが壊れ食料が尽きた時にどうするのでしょうか?また男性の居る場所に行って出ていけと言うのでしょうか。

 その男性が女性と同居をして、快適なねぐらと美味しい食事を継続的に維持していたとしたら、自称フェミニストの人は何と思うのでしょうか。男性は裏切者で、女性に男性社会に媚びるビッチだと言い出さないでしょうか。

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妖精は逆ハー狙いのビッチが嫌い まする555号 @masuru555

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