第25話 「花子です」
先月から始まった入浴介助に、悪戦苦闘しています……
自力で入浴できない方の介助で、機械浴のやり方から覚えているのですが、何が大変って、とある利用者さんをストレッチャーに乗せるのが一苦労。
体の大きな男性なのですが、こちらの声かけに一切反応できないのです。そう、「ここに座って下さい」と、何度声をかけても体に力を入れて座ろうとしません。
座ろうとしない人間を座らせるって、すっごい大変なんです。膝は曲げない。両手は何かを掴む。全身に力を入れて、座ることを拒否!
先輩と二人がかりで、ようやくストレッチャーに乗せるのですが、えぇ、腰に負担がかかります。お陰様で、腰痛が続いております。
昨日は『腰が痛いよぉ』と思いながら、体が傾いちゃう利用者さんが湯船で溺れないように体を支えていたら、マジで腰がやばくなってきて「私の腰が限界です!」と叫んでしまいました。
介護の仕事は、腰が命! を痛感したその日の午後。
金太郎さまが、私を見つめております。そして、私のそばに来て「今日、何時に帰る?」と聞いてきました。
実は私、どうやら金太郎さまの娘さんの花子さんに似ているようなのです。なので、金太郎さまは私の車に乗って家に帰ろうとしているのです。
仮の花子は、仕事が終わると仮の父に言います。
「私、帰るよ~」
「俺は、どうすればいい?」
「う~ん。こごさ、泊まっていって~」
「——わがった」
乗せてけと言われると思ったら、なぜか素直に納得してくれました。これで、 無事に仮の花子の任務完了です!
腰痛に関しては、今日整体に行って、揉み解してもらいました。めちゃ、痛かったです……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます