【感謝!200,000PV達成!】【魔界無双】~非モテの俺が神と仏と悪魔に病気の姉が治るようお願いしたら、美少女悪魔の押しかけ女房とヴァンパイアの義妹に魔族にされて魔界へ拉致られました。
第192話 ケンとサーシャ 非モテの俺が結び付け(2)
第192話 ケンとサーシャ 非モテの俺が結び付け(2)
そして翌日
「ここが例の秋葉原なのですね」
邪神の攻撃にさらされた秋葉原は、正宗達により修復されたあと立入禁止措置が解除され以前の活気を取り戻していた。
「そうだね。最後は、正宗達が道路と地下鉄を派手にぶっ壊したけどさ。まあ元に戻って何よりだよ」
二人が歩行者天国を歩いていると、目の前でコスプレイベントが開催されているのが目に入る。
この前の邪神騒動の影響だろうか、悪魔娘、魔女っ娘、単眼娘等人外のコスプレが多くなっていることに二人が気づく。
「ねえ、ケン。魔界と人間界の違いって何かしら?」
コスプレを見ながらサーシャが不思議そうな顔でケンに聞く。
「多分魔法の有無かな?あと基本的に綺麗な女性が多いのが魔界なのかも」
ケンはそう言いながらサーシャを指で突っつく。
「もう……」
そう言いながらもサーシャは嬉しそうな顔をしている。
「あの、すみません。そちらの彼女さんエルフのコスプレですよね。凄く綺麗なコスプレですよね。写真撮らせていただいてもいいでしょうか?」
何時の間にかケンとサーシャの周りにカメラを持ったオタク風の男たちが集まり始めている。
どうやらリアルハイエルフのサーシャをコスプレエルフと思い、路上撮影会を始めたらしい。
サーシャは軽い気持ちで私でよければいいですよと答える。
パシャッ!パシャッ!
「すみません、こっちに目線ください〜」
「あ、少し屈んでもらえませんか?」
リクエストを受けながらシャッターが切られていく。
「外国人の方ですね、どちらからですか?」
「魔界のエルフの樹海からです」
ド直球で答えるサーシャにオタクたちもノリノリとなり
「いいですねー! なりきりですねぇ! 八洲語もネイティブで素敵ですよ!」
と言われ更にシャッターの音がパシャパシャと鳴り響く。
「プーーーーン」
すると、飛んできた一羽の羽虫がサーシャの耳に当たる。
「キャン!」
サーシャのその声と同時に、耳がプルンと震え羽虫を追い払う。
「え! リアルエルフ?!」
「マジかよ! すげえぇええ! 尊い!」
耳が動いたのを見るや否や、周りの男達が一斉に声を上げる。
先日の邪神騒ぎで天界魔界とつながったことは周知の事実だったが、本当に目の前にハイエルフが現れたことで、別の意味で写真が撮られ始める。
「サーシャ! こっち。皆さんどうもすみません。失礼いたします!」
ケンはサーシャの手を取り、その場から走って逃げだす。
「ちょっとどこへ行くの?」
ケンはそのままサーシャを秋葉原駅のデパートの中にあるアパレルショップへ連れていく。
「サーシャ、騒ぎになるから耳を隠そう」
ケンはそばにあったつば付きの赤い大きなサンハットをサーシャへ試着させる。
「似合うかしら?」
モデル体型のサーシャが赤い帽子をかぶったその様子にケンは思わず見とれてしまい「似合うよ。うん」というのが精一杯だったが、その言葉にサーシャも顔を赤らめる。
「すみませんこれください」
ケンはサーシャの表情に胸をときめかせながら即座に購入すると、そのままサーシャへとプレゼントした。
「ケン、いいの? ありがとう」
「うん。それなら君がエルフだって判らないよね。僕もうかつだったよ」
普段サーシャの軍服姿しか見ていないケンは、白いワンピースに赤いサンハット姿の彼女に完全に自分の心を奪われていることに気が付いていなかった。
その後、PCショップや家電ショップでウィンドウショッピングをしながら秋葉原を散策していた二人は、何時の間にかどちらからともなく手をつなぎ始めていた。
「そろそろ夕ご飯にしない?」
ケンがサーシャにどんなところがいいかも聞く。
「こっちにはギルド酒場みたいなところってあるのかしら?」
◇◇◇◇◇◇◇◇
「「乾杯」」
ケンとサーシャはビールの入った木製ジョッキで乾杯をする。
「国防省の建物も高かったけど、こんな高い建物があるのね。それに首都の夜景ってこんなに綺麗だったんだ。沢山の星々や宝石が地上に散らばっているみたいよね。あっちとは全然違うわね」
ケンが彼女を連れて行った先は超高層ビルの中にあるギルド風の居酒屋であった。
ケンはサーシャの言葉に魔界ってどんなところなのだろうかと興味がわき、ひょっとすると? と思い、スマートフォンをサーシャへと差し出す。
「ねえ、サーシャ。魔界の街並みってこんな感じなのかな? この前は軍務省弾丸ツアーだったからさ、何も見ていなかったんだよ」
スマホの画面に映っているのは中世ヨーロッパの城壁都市の街並みであった。
「そうよ。まさにこんな感じね。あと空にはこっちと違って無数の銀河系が見えるのよ」
サーシャのいう通り首都の空を見上げても星はあまり見えない。
ましてや銀河系が見えるなんてのは想像もできない。
「来週からそっちへ行けるんだよね。なんか楽しみだよ」
食事を終え、ビルの空中庭園に出る。
夜風がとても気持ちいい。
ふとサーシャを見ると、彼女は首都の摩天楼に見入っている。
彼女の眼には摩天楼の光の粒が映り込み、それが人間とは一線を画した美しさを際立たせている。
「綺麗だね」
サーシャの目を見たケンは思わず口走ってしまうが、彼女は夜景がきれいだと勘違いし、「そうよね、素敵な景色よね」と返事をする。
ヒュー
風がサーシャの帽子を吹き飛ばしそうになり、ケンが帽子を抑える。
「きゃ」
帽子を押さえられたサーシャが反射的にケンに抱きつく。
「「あ」」
ケンとサーシャの目が合い、そのまま暫し唇を重ね合わせる。
「「んっ」」
どちらからともなく重ね合わせた唇が離れると二人は照れ笑いをしあう。
「「クスッ」」
「やっぱり、サーシャは綺麗だね」
ケンが照れ笑いをするサーシャの目を見る。
「もう……」
二人は手をつなぎながら空中庭園を後にした。
〜〜〜あとがき〜〜〜
この度は沢山の作品の中から拙作をお読み下さりありがとうございました。
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