弐拾玖

 目覚めると、眼前には背の低い雑居ビルの屋上と突き出した自身の両腕。


 どちゃっ。


 鈍い衝撃音が聞こえ、反射的に真下に視線を移すと、前のビルとの間にできた路地に手足が捻れた男性が倒れている。


「ありがとう」


 耳元で囁かれた女性の声に驚き振り返るが、その場には私以外に誰も居なかった。



『憑依』

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