神が神でなくなったあの日
@k--g
プロローグ
その猫は答えた。
「私は十二月に死にますよ?」
白猫は神の使い。
そんな話を聞いた事がある。
白猫というのはとても珍しい。
俺の住んでいる町では
「白猫は神の使いだから見つけたら大事に育てなさい」
そんな空言が流れている。
俺はそんな根拠がない空言を信じることなんて、できなかった。
そもそも、神なんていない、だから神の使いなんてのも存在しないのだ。
けどあの日、あの時、あのような出来事があったから、
俺は神という存在を信じないといけなくなったのだった……
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