まず最初にレビュアーであるわたしは音楽やロックのことをよく知らないと言うことをお伝えさせていただきます
生きていく中で思ったことはありませんか?
運命というようなものに出会えたらどんなに良いかと
それは恋人だったり趣味だったり仕事だったり
無価値に無感動に生きる日々
ある日、主人公は出会う
Rockという名の『音』の世界に
それまでにあった心が生まれ変わる瞬間
心は色づき魂が熱い想いを奏でる
運命の『音』を奏でるのは人
人との出会いと想いが交錯する時
『音』はさらなる高みへと変化していく
心の叫びが爆発するような熱い魂の物語
青春をRockに捧げる『音』の嵐をあなたも感じてください!!!
ある朝、世界は変わった。
晴れ渡る空の下、何気ない朝食と、洗濯と、坂道。
そのすべてが「普通」の一日に思えた――雷が落ちるまでは。
水色の空に、稲妻と轟音。
耳をつんざくような『音』と、身体を圧する『何か』。
それでも空は青く、世界は平然と続いていた。
音の正体を追うように、主人公は音楽室の扉を開ける。
そこで出会ったのは、小さな身体に大きなドラムとリボンを抱えた少女。
強引でまっすぐで、どこか寂しげな瞳をした彼女と、
何もできないはずの自分が、ギターを通して『何か』を奏でる。
言葉よりも早く伝わる音。
心の奥に眠る衝動。
この出会いが、彼の日常を一変させていく。
これは、音に導かれ、空に響く、
不器用な少年とまっすぐな少女の、始まりの物語。
リボンがほどけた瞬間、少年の時間が動き出す。
さて、タイトルの意味に困惑される方も多いかと思います。
でも、伝わる方に一撃で伝わるかと思います。
筆者様である西之園上実様の前作「急がば回れ、そして王道の意味を知る。」を拝読し、レビューを書かせて頂いた時に、私はそのタイトルを「Go beyond your limits(想像を越えて行け)!」と書かせて頂きました。
西之園上実様の作風とは、読み手の矮小な見識を軽々と越えて行くのです。
それは難しく感じる方もいれば、わかりやすっ!と思う方もいるかもしれません。ですが、私はなによりも「感覚に訴える」その言葉を、すごく気に入っております。
本作「М・ブラスト!!」、いつレビューを書こうかと狙っていたのですが、このカクコン10、そして初参加である西之園上実様を応援させて頂きます。
音楽、ROOKをテーマ、いや、もしかしたらそれ以上かもしれませんが、この全編に渡る空気感、音楽をやっていた者にはたまらない部分があります。
ギターを弾く、それはただジャンカジャンカ弾いてるだけではないのです。ギターを弾くなら、本体がいる、それに弦もいる、弦をカットするニッパーもいる。チューニングメーターを使う。耳で合わせる。ハーモニックスで確認する。シールドをギターに刺す。アンプにも刺す。スイッチを入れる。赤いランプがつく。ぶわっと音が膨らむ。トーンやディレイやゲインやボリュームを合わせる。エフェクターをかましたり、ワウペダルを入れたりもする。今はアプリでもいい。楽器屋に行く。ロンゲの店員がいる。怖そうだけど話たら下ネタ好きだったとか(笑)。スタジオを予約する。順番待ちの他のバンドとちょっと睨み合う。挨拶されて「あっ、どうも」とか打ち解ける。スタジオの扉の厚み。狭苦しくて暑くて、そして熱い空間。
音楽には様々な想いや息遣いが溢れているんです。そして「自分の出す音」。これが最高に気持ちいいんです。
お勧め致します。
ここにある感覚、音楽が好きな人間ならきっと楽しめると思います。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)
西之園上実 様の作品「М・ブラスト!!」は、ただの高校生バンド物語ではありません。それは、音楽を軸にしながら、人間の成長と自然との調和を描く青春小説です。風間天という少年の目線を通じて、音楽がただの表現手段ではなく、人々や環境と結びつく「共鳴」の存在であることを感じさせてくれます。
物語の冒頭では、天が目標を見いだせずに過ごす姿が描かれます。しかし、軽音部の先輩との出会いが、彼の無気力な日常に鮮やかな一撃を与えます。エレキギターを手にした瞬間、彼の世界は一変し、音楽という新しい言語が彼に芽生えます。その過程は、読者に「何かに挑戦する喜び」を共感させる力を持っています。
「М・ブラスト!!」は、ただの青春小説にとどまらず、「音楽とは何か」「自然と人間のつながり」といった普遍的なテーマを深く掘り下げています。その過程で、私たち読者自身の生活にも「リズム」や「ハーモニー」を見出すヒントを与えてくれるでしょう。
音楽好き、自然好き、そして青春の葛藤と成長を愛するすべての人におすすめしたい作品です。ページをめくるたびに、新しい音色と心の震えが待っています。