事故にあって、脳死状態だと判定されて、それでも意識があるとしたら。実際にあり得ることかもしれないですし、筋ジストロフィーの罹患者などは、実際にあり得ることです。もう動けなくて、意思表示もできなくて、周りから見れば、もう生きててもしょうがないんじゃないかって、思ってしまうかもしれません。いやでも、生きているんですよ。冗談じゃないでしょう。人の生き死にを他人が決めるな。最後まで、生きてやる。
脳死判定を受けながら意識を保つ主人公の話です。現状の医療に対してかなり差し込んでいます。意識の不在証明、それを取り巻く倫理観。科学信仰。なにより人はいつ死ぬのかと、様々美味しいところ全部取り扱ってます。ただ医療を批判するとというよりは、まだまだ人は無知であること、人の尊厳について鋭く問い直しているように感じます。おすすめです。