物語のタイトルからは「魔法少女」という煌めくワードに、あの魔法少女?を想像するかもしれない。そう、それはかなり当たっていると思います。しかしこの物語の良さは外形の意表さよりも、出会いをきっかけにした心の移り変わりの描写にあります。読み始めると、現代に実際多数いるであろう心が疲れた社会人がいて、唐突に魔法少女出会いを果たす。共通項もなく、接点もない、おじさんと少女。寄り添い、支えあう。静かなクライマックスが心に染み込みます。ああ、埋もれているのがとても勿体ないことだ、そう思いました。ぜひ読んでみてほしい。