021 質屋

 こんな夢を見た。帰路、いかがわしさあふれる繁華街にかわいらしい猫の写真が貼られた店があった。何の店か訝しんでいると、猫耳をつけた女性が駆け寄ってきたので、慌てて退散し、家まで駆けていく。

 私が住む集合住宅は先の繁華街の中にあり、一階は質屋だ。この質屋はどういうわけか近隣の落とし物の販売もしている。質流れ品か落とし物か知らぬが、欲しいものを店頭で見つけ、入店する。店内中央に畳敷きの帳場があり、そこで物のやり取りをしているらしい。畳敷きを反時計回りで行くのが順路だが、初入店の私にはそれがわからない。どんどん追い抜かされていくし、誰もどうすればよいか教えてくれない。冷たいなと思ったところで目覚めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る