第3話
「香昼、ちょっと胡椒とって」
香昼の旦那、正敏がラーメン
を食べながらそうつぶやいた。
「自分でとれよ」
「チェッ」
正敏が仕方なさそうに胡椒をとった。
「あっ、そう、そう、オマエの浮気相手な」
「ブッ」
正敏が思わずラーメンを吐き出した。
「なっ、なんだよ」
「香澄っていったっけ」
「よく知ってるな、いっ、いや」
「山の中に埋めといたからな」
「ご冗談を」
「ケータイつないでみろよ」
正敏が恐る恐るケータイを掛けた。
「つながらない」
「そりゃそうだろう、もうこの世にいないんだから」
「おまえってやつは」
「冗談だよ」
「なんだ冗談か」
「本当は青酸カリ飲ませて殺しといた」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます