目指せ異世界独裁者~俗物さんのメイドハーレム~
しめりけ
俺は異世界独裁者
ちんちんがスースーする。
ちんちんがすっごくスースーする。
というかちんちん以外も全身がスースーする。
「あるじ様、起きて、起きてください」
耳元に寄せられる甘い声に、脳が痺れるように呼応して意識を取り戻す。
「そうですよー、もう起きてもらわないと困りますからねー」
反対の耳元では、先程とは別の、だが優しく蕩けるような声に脳を焼かれる。
素肌に感じる温もりに、もう一度夢の中に帰ろうと目を閉じる。
と、
「ご主人、起っきてー!」
ドスンッと布団越しに何かが飛び乗って来た。
「ぐっ、わかった、わかった。起きるよ……いいじゃないか、昼まで寝ていたって」
「マスター、お言葉ですが現時刻は12:20。一般的には『昼まで寝ていた』に定義されます」
入口の横で微動だにしないメイドが若干のジト目でこちらを見てくる。
「……あ、本当だ、日が高いや。よく寝たもんだなあ」
窓から差す陽光は光輝き、部屋の中はだいぶ暖かかった。
身支度をして昼食を取る。
「ゆうべはお楽しみでしたね、旦那様」
「……え、なんで機嫌悪いの?」
「今日は私が食事作ったんですよ……朝も」
折角の朝食を食べなかったからか準備してくれたメイドからの目線がちょっと痛い。昼まで寝たいとは言ったけど、本当に寝れる日なんてほとんど無かったから仕方なかったんだ。悪いとは思ってる。
昼食を摂ったら次は執務だ。机に座って署名と印鑑を押すだけの簡単な仕事。どうせ俺のところに来るまでに散々有能な奴らの目に晒されている。碌に直すところもない、決裁するだけだ。
……あ、侵入者だ。最近は常に展開しているレーダーに赤い反応が映る。—―――――と、思ったらすぐ消えた。
どこから入ったのか、すぐ隣にシュタッと飛び降りてきたメイドが言う。
「殿!侵入者を排除しました」
「ありがとう。こっちでも確認したよ」
頭をなでる。
隠密頭として凄腕のメイドなのだが、にっこにこで撫でられている。まるで甘えてくる猫のようだ
机仕事が終わったら視察だ。工房に行き、鉄火場に似つかわしく無いメイドに声をかける
「どうだい、できそうかい?」
「お、ヌシ様か。あとちょっとで形になるでな、もうしばらく時間をくれい」
「そうか、頼むよ。まだまだここは足りないものが多い」
「ここまで手に入れても足りぬか、ヌシ様は欲張りじゃの。まあ、任せとけい」
仕事が終わったら風呂だ。脱衣から何から、風呂に浸かってからもすべて世話してもらう。
風呂は好きだ。メイド服を着てもらえないのは悲しいが、熱い風呂に入って身体の隅々まで血の巡る感覚はたまらない。
風呂を上がればもう夕食だ。
この時は皆が一堂に会して食事をとる。
「あるじ様、今日もお疲れ様でした」
昨晩も一緒に寝た彼女と今日も寝床を共にする。
昼間は色々と足りないものを考えていたが、寝る時までそんなものは持ち込まない。昔に比べて随分穏やかで、満足のいく生活になったものだ。
随分と大変な道のりを歩んできた自覚がある。
そう、あれは確か—―――――
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