作品9:『後の祭りの百鬼夜行』 宵宮祀花・著
抽選日時:8月25日 16時
応募総数:38作品
有効応募数:19作品
※今回は優先枠です。抽選日時点で☆0だった2作品の中から選ばせて頂きました。
後の祭りの百鬼夜行
宵宮祀花
https://kakuyomu.jp/works/16818093082982568455
全1話 完結作品
8362文字
ジャンル:現代ファンタジー
この作品を一言で表すなら、サイコパス過ぎる
ジャンルが現代ファンタジー、作品タグに「微ホラー」が入っていますが、これは完全にホラー小説です。ファンタジー感はありません。作品のメインストーリーは至ってシンプルで、
初めて読んだ時、最初に出会う妖が【No.021】となっているため、何かの続編なのかと思いました。しかし3番目の妖で【No.073】と一気に番号が飛びますし、タイトル百鬼夜行という事で(最初や途中をカットして)100の妖に出会う物語なのだという理解です。その割には、21番の妖のくだりが最初に出会ったもののように描かれていて理屈が通りません。逆にそうでないならナンバリングの意味が分からないため、ここは設定ミスかなというところで先に進みます。
物語は主人公とその連れ、2人がメインで描かれています。他に同じバイトを受けた登場人物が4人。1人は主人公グループで、残り3人は別行動です。これら登場人物は「少し嫌な感じ」の描かれ方をしており、後に妖によって(恐らく)命を奪われます。本来なら「ざまぁ」展開なのでしょう。しかし命を奪われるほど酷い事はしていないため「ざまぁ」感はなく、逆に可哀想なやられ役になっています。それらの登場人物が目の前で妖に連れて行かれる姿を目撃しながら、主人公は「キャー!」と叫ぶなど何らの感情も示さず、淡々と「仕方ないよね」で済ませてしまいます。
通常、サイコパスというのは喜怒哀楽など感情の一部が欠落している人物ですが、この主人公には何も感情がないのではないか(途中、自分が命の危機を感じた時だけ、少し恐怖の描写があります)という超サイコです。自分の命以外は全く興味無し、何一つ心が動かない、目の前で死を目撃した直後に「暑いからアイス買って帰ろう」って、お前が一番ホラーだよ! そんな「人間って怖いね」の人怖ホラーでした。
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