彩涙《ｻｲﾙｲ》の縁悲譚

ルア☆ルナ…クーには泣きたくなったらおいでって言ったけど…大丈夫じゃないよね。

ルナ☆ええ。森が燃えるわ…

ルア☆えっ？！

ルナ☆クーが森を燃やすわ…

ルア☆そんなっ…もしかしてそれが良くない事の連鎖なの？！

ルナ☆それだけじゃないけどね…止められないし。止まらない…

ルア☆森が燃えたらこの村まで届くんじゃ…

ルナ☆それは無い…あの森は生きてるから。というか妖精たちがそうはさせない。

ルア☆妖精たちが火を消すってこと？

ルナ☆あの森には天気を司って雨を降らす妖精もいる。だから火は村までは届かない…

ルア☆良かった…じゃぁ村のみんなは大丈夫だね。

ルナ☆…村までは届かないけど。悲しみの連鎖は終わらない…

ルア☆え…

ルナ☆クーの悲しみは火に宿り森を燃やす。そしてその悲しみの火は…

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