第3話【ちいさな祈り】

ルナ☆無理ね…そして最悪なことにクルタさんが禁忌を犯す……


ルア☆あの穏やかなクルタさんが?


ルナ☆人は愛する人のためになら変われるのね……良くも悪くも……


ルア☆まさか?!


ルナ☆儀式の最中は幻の森に村長候補以外入ってはならない…1人であの華を見つけなければならない。


ルア☆そんな…神聖な儀式なのに……


ルナ☆今の村人は…幻の森の怖さを知らない。もちろんクーも…アステールも……


ルア☆…幻の森をすこしでも鎮めよう。私たちの力だけではどうしようもないかもだけど…


ルナ☆祈りのを歌を唄おう…クーの為に。


ルア☆幻の森の前てクーの涙の為に……


ルナ☆さぁ…祈りの歌を…


ルナ.ルア☆

月夜にかげり祈り希(こいねが)う。

碧月の願いは聞き入れん。

満ち月に生まれし声は

天と地に別るる。

嘆きの天の使いは想いを遂げず。

哀しき華は揺るがない物を失くし。

求めた先を紅(あか)に染めた。

信じぬ風に答えは聴こえぬ。

されど記憶は燃ゆる。

霧に隠され久遠(くおん)に眠る。

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