第24話 ゴーカイ星のたくらみ
シズクはエーテル星人、兄貴タカはゴーカイ星人。この2人がなぜこの時代にいるのか?それにシズクは僕のフィアンセだ。
これから約4000年後に、このアトランタは、兄貴の星、ゴーカイ星に空間移動されてしまう。なぜここにいる?下見か?しかしなぜシズクが一緒にいる。
感情はないが、僕は嫉妬でもしたのか?
エーテル星人は地球人ほど感情はない。決められたライフプランをこなす。
特に王族の僕には選択肢はない。
シズクは二重スパイなのか?
それはない。莫大な宇宙データーを所有する、宇宙会議常任星のエーテル星に間違いはない。 ”なぜだ。”
アカネが「あれ、浅香シズクでしょう。なぜここに?」
ハヤトも「浅香さんだ。横は誰だ?」
僕は「横にいるのは僕の兄貴タカだ。」
「どうして2人がここに?」
「どうして?僕が聞きたいよ。」僕は他人事のように強めの口調で言ってしまった。
アカネの顔が引きつっている。
「悪い、アカネ。話していなかったが、シズクは僕のフィアンセだ。」
「えっー!」アカネとハヤトがハモる。
ルークが「話していなかったが、シズクも僕らと同じ星。それに僕と、ブラムはルークの分身。何か本体のノボルに被害が―及んだ時にノボルのカラダに帰る。仮にノボルが右手を失ったとしようすると僕はノボルのカラダに戻りこの僕の手がノボルの右手となる。」
ブラムも「そうだな。もしノボルが頭を負傷したら、ルークの右手のように僕の頭がノボルのカラダに入りこみ、ノボルの頭として動く。」
アカネの顔が固まる。「それって、2人ともノボルのための犠牲者じゃない。
そんなの、ありえない。ノボルは何様なの。信じられない。」
「僕はエーテル星の次期王。王様さ。それだけだ。」
ルークがアカネをなだめた。「アカネ、別に僕らはノボルの犠牲者でもなんでもないよ。僕らがノボルのカラダに入っても話はできるし、地球人的に言えば、三人寄れば文殊の知恵のように3人の意見を持てる。ただそれだけさ。」
ハヤトは冷静だ。「星の違いと一緒で、考え方、カラダの違い。思考の違いってことだよな。ノボル。」
「そうだ。そのため僕らの結束は固い。」
アカネが「ハヤト、切り替えが早すぎる。」
「アカネ、不思議なことはすでに始まっているだろう。現にここは9000年前のアトランスだしな。」
「そう、だけど。」
ブラムが「しまった。2人を見失った。」
次の瞬間。「ノボル、どうしてここにいるのかな?」
「兄貴。」
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