第8話 姉の異変
浮かれている姉が一変し、
「ああああああああああ!」
と叫ぶようになりました。
しばらく放っておいたのですが、部屋から何日も何日も、何度も聞こえてくる叫び声。
どうやら祖母と姉は過去世で黒魔術の師弟関係にあり、祖母は黒魔術を極めていて、それが今世でも発動し、姉の体を祖母が乗っ取ろうとしている、とBさんに言われたのか、自分で勉強して気づいたのかわかりませんが、姉の様子がおかしくなります。
とにかく家中に祖母の魔術が蜘蛛の巣のように張り巡らされていて監視していると。
そして祖母は姉の体を乗っ取ろうとしていると。
これはスピリチュアルでの話です。
現実の祖母は「もういつお迎えが来てもいいんだけどねえ」と言っていました。
うーん。これもナントカ効果、のような、そうでないような。ただ祖母が猛毒であることも確かで、元気な時は支配がすごかったです。
勉強してようが小説書いていようがお構いなしにあれこれ言ってきます。空気を読んでくれません。それでもその時はかなり年をとり、大人しくなっていたのですが。
一方で、姉の通うスピリチュアル学校は、Bさんも教えているのですが、
なにかの折に「闇がすごい人がいて授業になりません」的なことを言われていたようです。そしてその「闇がすごい人」というのが姉のことのようでした。
闇を呼び寄せるとかなんとか……。
そこから、なにかいじめが始まったようです。私は見ていないので詳しくは知りませんが、姉の様子がおかしいままです。
そして姉がBさんに再びのセッションを申し込みました。
するとさじを投げられたようです。
「あなたは統合失調症のようになっている」とか「得度を積んで、出家しろ」とか、
「もうどうにもできないので好きに生きて下さい」とか、傷つくことを言われたみたいで。泣きながら帰ってきました。
Bさんは多分、祖母と姉を見間違えたんじゃないかという気がしています。
いや、それも誤りかもしれない。どこかと繋がりなにかを間違えて見ていた。
そう思います。
姉はひとしきり泣いたあと、「目が覚めた」と言っていましたが、それからは夜な夜な私の部屋に来てべったりです。
午前零時半を回っても私の部屋に来て話したり、私のテレビの、録画してあるアニメを延々見て寝かせてくれません。
しかし一方で、なんと別のスピリチュアルをやっているCさんの存在が姉のバックにいました。
姉も私とは別の心療内科に通っていたのですが、そこの心療内科はカウンセリングに色々な手法を取り入れており(それこそ占いスピリチュアル、なんでもアリ)、その中でCさんに出会ったそうです。
姉はそのCさんに助けを求め、Cさんが間に入って、Bさんと話し合い、それからスピリチュアル学校の偉い人を呼んで学校から授業料を返還をしてもらいました。
上の人たちは、しっかり状況を把握しておらず、曖昧にし、Bさんの味方になります。
授業料返金は全額ではなかったような気が。
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